2018年5月31日木曜日

2018 5月からだの日

5月「上と下」のからだの日


「かえさんは、小さい頃、逆さまになっていたから、上と下とか当たり前がわかんなかったんだよねえ。みんなこないだの造形の日の虫眼鏡で体験したような感じね」


「でも、小学生になって、人間関係で上下を感じるようになった。クラスには強い女の子がいたりして。体育の時間に失敗をしたら、そのあとこそこそ悪口をいわれてて、友達に卑下されてる(下にみられてる)なって思って悲しかったことがあったの。みんなはどう?」

と聞くと、いろんな意見が。
そのなかでも、
5年生の男の子は、「そんなのないよ!だってみんなが平等で仲良しが一番だもん」 と。
なんて素晴らしいんでしょうか、、、。


「そうだね、みんながそうだったらいいね。かえさんはいろんなことを通して、人間関係の上も下は、自分がつくりだしているものって思う。
でも、地球は重力があって、上下が存在する。上下があることを利用してる。
だったら、自由に行き来できたら楽しいなあと思うんだ」

と導入してワークに入りました。


まずは2人組のペアワーク
一人が操り人形、もう一人が操り師
操り師はからだの場所に触れて、上か下に方向のベクトルをその圧で指示します
人形はそれを感じ取り、その場所を上か下に動かしていく

声で言わないのがポイント
その圧の方向を始め、強さも感じ取りそれに純粋に反応するだけ

そうすると思いもよらない動きになっていきます


今度はそれを3人で。
2人が操り師(内、一人が上に動かす人、一人が下に動かす人)
1人が人形。

上に誘う操り師も、下に誘う操り師もお互いをしっかり感じて、人形の動きをよくみないとどっちかにいきすぎてしまいます。
目に見えない協力、他者を感じることが必要。
なれてきたら、上下だけではなく、左右や斜め、いろんな方向に動かしていきます
音楽もつけて、最後のポーズまで!
他のチームも。
操り師、人形のニュアンスがひとりひとりやっぱり全然ちがって、
チームがかわると、がらっと動きも雰囲気もかわります。



そして、このワークの最後は、操り師が透明になったと思って、
一人で人形をやる。上におされたと感じたら上に、下に押されたと感じたら下に、、、、

真ん中の子が、シャーマンみたい
みんなダンサブル!!!!
おもしろい動きがいっぱい〜〜〜〜〜
感覚だけに集中すると、何の気なしに踊れちゃう
どんどん身体で実験してくと、意識と身体の距離が曖昧になってく
気付いたら、みんな目を閉じて踊っていました


ひとしきり、おどったら、最後のおたのしみ
「上と下を自由に行き来出来る人間、忍者になってみる?」

というと「やりたい!!!!!!」と即答
忍者ってなんでこんなに吸引力があるのでしょうかね。
(わかりやすいかなとおもって忍者って言っちゃった)

まず、忍者の動きは忍び(しずかに)ということで
その走り方、上から下への降り方をやってから、
”上に行こうと思ったらそこに人がいたので、すぐ下に着地して一番下(床)になる”
という設定をやってみました
音がなるのは重力があるからでもあり。上下の存在も感じながら、
なるべく音がしないようにがんばったみんな。
床に倒れる時にどこをついたら音がしないのか?試行錯誤しながら。

上下を自由自在にあつかえるようになったかなあ。◯
こんなふうに上と下の間を遊んで、時に自分の視点を浮遊させてみてほしいなあと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿