2016年10月25日火曜日

10月 空間の日

10月の空間の日

空間の日のリーダー、今日はワークスの舞さん。
寺子屋で使わせてもらっている集合住宅のA棟のはなれを
改装しよう、という意見がでています。
そこで、こどもたちにも、なにかアイデアをだしてもらおうと
空間の日のこどもたちを交えたプロジェクトが始まりました。


まずは「木がほしい」という絵本を読んでくれました。
本の中のかおるくんは、大きな木がほしいとお母さんにいいます。
その木は中が洞穴になっていて、その中をはしごでのぼれたり、
はしごを上ると鳥やリスの家があったり、かおるのおうちの
ツリーハウスがあって、キッチンがあって、ホットケーキが焼けたり、、


「今日は自分だったらこんなのがほしいって想像してみよう」
という舞さんの投げかけで、アイデアをまずかいてみました。

すごいスピードで仕上げるみんな、、、
森の中で”永遠トンネル”というかがみのついた秘密基地をつくりたい子
きれいな魔法の粉が並ぶ氷のお家をつくってみたい子
まほうができるふしぎなかたちのお家を建ててみたい子


「もう今日今すぐつくりたい!!」とやるき満々のみんな

「お家を建てるのは、すごく時間がかかるし、森につくるにも許可がいる。
今日はあまり遊んだことのないここのお庭を使って、今日は永遠トンネルつくってみようか」
と投げかけると、いーね!といい反応。
ご近所のお店に段ボールをもらいにいきました。

大きな物を沢山もらって、組み立てていきます。
身体くらいの大きなものをつかい、作っていくのはテラコヤでははじめてかも。
壮大な物を生み出すのは、こどももおとなも興奮!

この庭の構造を生かした、グルグルエンドレスな円形の永遠トンネルの完成!


もうみんな大興奮!ぐるぐるぐるぐるトンネルの中をくぐっていきます。
「わー地獄だ!!(卵のパックにあたると地獄)」
「せまい~~~~~!!笑」
と、とにかく楽しんでどんどんアレンジもきいてきました。
ときどき穴からお化けがでてきたり、入り口に案内板を描いたり!
大人も挑戦してみたら、意外といけます、しかしせまいので匍匐前進で進まないとです(笑)

みんなが大人出口も作ってくれたり、、!

いつのまにか、もうまっくら。

「片付けるよ~」というと「このままがいい~!」と大ブーイング><
すぐできたものはすぐこわれちゃいますね、、

「こうやってみんなの考えたことが本当にできるね。
今度は寺子屋のこの場所をどうしたいか考えて、作ってみよう。」
とお話しして終わりました^^


想像が現実にできること、
大きな物をつくれることを知って、
大きな自信になっていくといいなと思う一日でした。

10月しぜんの日

10月のしぜんの日は、秋の虫を探す一日でした。

虫取り網と虫かごを持って出発!
曇りだけど、、いるといいな


早速公園についたら、虫取り網の使い方を教えてもらいます。

スワッピングというやりかたに挑戦。
草むらの中を掬うようにザッザッと左右に振ると、
小さな虫が入っていたり、入っていなかったり、、、

「ああー葉っぱだけだ。」
「なんだろこの虫、、」

オリーブ坂の上の見晴し台の所はなかなかいい虫がおらず、、、
ちょっと地味な小さな虫が引っかかるのみ
「やっぱり晴れないとなかなか虫もでてこないねえ」

今日はどうかな、、と思って梅林公園の方に行くと、
早速「捕まえた!!!」の声が^^

えんまコオロギを捕まえた子がいました。
それに続いてみんなも続々とバッタを数種類捕まえていきます。

「じゃあ新しい見つけ方をやってみよう」
と小出さんが草むらにビニール袋を広げました。
「円に広がってたっててね。そこからせーの、で足をバタバタ動かして、ビニール袋に近付いていくと、虫が追いやられて集まるかも。」

なるほど、そういう作戦!
みんなでせーの、で、バタバタバタバタ!!!!!!

のぞきこんでみると、小さな小さなバッタの子どもが沢山白いビニールの上に集まっていました…!こんな虫の見つけ方、ちょっとおもしろいですね!


そこから場所を変えてなんどかバタバタ作戦。
なかなか広場ではバッタしか見当たらず、場所を変えてみることに。

こどもたちが斜面をのぼると、
「あ!トンボ!!!」
高ーいところを飛んでいきました。
秋ですね^^

その斜面でいろんな発見。
「トンボの妖精みたいなのがいる、、、なんだろう!」
とみつけてきたのは、カゲロウ。
とても綺麗です。


小出さんが見つけてきたのは黄色いチョウチョ、シジミチョウ。
曇り空でも、少しずつ見つけられました^^

「もうちょっと登ってみようか」
と、いつもと違う上社の裏手にまわって、山を少し登ってから、下っていくと、、、なんだか深い森の空気。

ちょっと薄暗い木々の生い茂る斜面を下ると、
「バナナだ!!!!!」と歓声が。ほんとうにバナナの木がありました。
ある子はバナナの葉っぱを帽子のようにかぶって、宝物のように持ち帰っていました。◯
高台からの景色を眺めてみたり、いつもと違う景色に、みんな探検したあとのような充実感に満ちていました。




今度は晴れた日に、また虫達と遊んでみたいなと思います^^

2016年10月18日火曜日

10月ノーリーダーの日

「今日はなにしようか」
の提案にもどんどんアイデアがでてくるようになったノーリーダーの日。
みんなノーリーダーの日がお気に入りになってきているようです。

テーマの日に、大倉山のお話を知ったみんな。
ここらへんを探検してみたいなあ!と投げかけると
今回は、Kくんのおうちの近くがおもしろい!!ということで、案内してもらうことになりました。

 大曽根地区は坂道やくねくねした道があって、歩いているだけでもワクワクしますね。

急な坂道も、
「マンホールの上に辿り着くまでに何歩で行けるか!」
という遊びに変えて、ぐんぐん進んでいきます。
 
「こっちが猫の道」
「こいつはドラえもんっていう猫、あそこがお家でね」

 こどもたちの日々の物語を少しずつ教えてくれます。

「マンホールを使って道路に絵を描いてみようよ」
とスタッフのさちえさん。
小さな頃、よくやったなあ。◯


横浜の海の絵のマンホールから物語が街に広がっていきます。
歩いてきた人たち、どんなこと考えるかな、びっくりするかな、と思うとまたドキドキ。








「ここ通れるんだよ」
「こっから川があるよ、あ、ここ登れる」
「高いとこあるよ!くる?」

彼のお気に入りの場所に案内されていくと、自分ももういつのまにかこどものころ感覚がふつふつと蘇ってきました。
こどもたちは、日々の中に、こういう特別な場所をみつけて、知っていて、自分のことをよく知っている。ちゃんと自分の好きな場所好きなもの、自分らしくいられる時空間を大切にできている。すごく大事なことだと思います。


それから、鯨のいる公園につれていってもらって、
ブランコに乗って、天気占い。



帰り道に、道路におっきな目玉焼きを残して、、、
 
この街で広がっていく物語を大切に作っていきたいと思わせてもらった一日でした。◯



10月造形の日


今日は「造形の日」。
ゲストリーダーは美術家の大小島真木さん。

まちのアトリエで今日のテーマを聞くところからスタート。
「森に棲んでいる生き物になりきって手紙を書こう!」


今月のテーマは「ものがたり」です。
生き物の気持ちを感じて、手紙を書くためには
その生き物たちの世界や感情を映し出す「ものがたり」を立ち上げないと
なかなか生き物にはなりきれない。

みんなどんな生き物になって、
どんなことを手紙に書くのでしょう?

***

まずは、森に棲んでいる生き物をあげてみよう。

「クマ!」「カブトムシ」「シカ」
「オオカミかな」
「日本では絶滅しちゃったけど世界にはいるね」

「さる」「ふくろう」「タカ!」
「元素!」
「ふーむ、万物の根源的な要素ってことで元素も一種の生き物か・・・?」

「かたつむり」「とかげ」「へび」「ちょうちょ」
「ホタルイカ」
「たしかに海にも海藻や珊瑚の森がある。ホタルイカもオッケーだよ」

「ねこ~」
「イリオモテヤマネコはたしかに森に棲んでるね」
「そうだよ!レアなネコだよ」
「キツネ」「りす」「いたち」・・・

次はあげた生き物たちの中から、なりきってみたい生き物を選んでみる。
さて、みんなが選んだのは・・・

クマ!
ネコ!
オオカミ!(一番気持ちがわかりそうだから、という理由で。すごい!)
ホタルイカ・・・じゃなくて、やっぱデンキウナギ!
コブラ!

真木さんはキツネを選んだ。
みんな白い紙に選んだ生き物たちを描いていく。


紙に動物の絵を描けたら、大倉山公園に出発~!

***

緑生い茂る大倉山公園に到着。
すでにネコになりきって階段を登っている子がいます。



記念館前の広場で真木さん、
「みんなが選んだ森の生き物たちは、どんなものを食べるの?」
「どんな場所が好きなんだろう?自分の居場所を探してみて!」

みんなあちこちに散らばっていく。
木の上、ベンチの上、茂みの中。
生き物たちはいろんなところにいる様子。




「どんなところにいるのか感じ取ったら、手紙を書いてみて。描けたら手紙を封筒に入れて、おうちの人宛に名前を書こう」

真木さんが色えんぴつ、水彩えんぴつ、筆と水を用意してくれた。水彩えんぴつの使い方も教えてもらい、絵と文章で彩られた手紙を、みんな思い思いに書いていく。

***

ネコ
「おかえり(にゃー)」
(出張に行ってるおかあさんに)

オオカミ
「今からここは、私のなわばりだから、おいしい食べ物をもっていないとそっちを食べてやる」

コブラ
「ママすきだよ。ぼくコブラ。しげみにすんでいる。むしもすき」

クマ
「ぼくはシイ(の実)やシャケをたべます」

デンキウナギ
「ぼくはいつもはつでんしてるけど人にえいきょうをあたえてごめんなさい」

 


***

絵の具でぬれた手紙を乾かして、封筒に入れて、
宛先を書いたらおしまい!

人間のお母さんやお父さんに宛てた、人間ではない生き物たちからの手紙。
宛名を書くときはみんな人間に戻ったかな・・・
 

と思ったら、
終わっても(むしろ終わってからの方が)生き物たちは大騒ぎ!
 

木に登り、オオカミは遠吠え。
高いところまで木登りして樹液がべったりのクマ。

走りまわって、シャーと怒っているネコ。
キツネ(真木さん)に威嚇。

地面をのたうちまわるコブラ。油断していると襲ってくる。
逃げ惑う真木さん。「ぎゃー噛まれた~!」

そして、見逃せない世紀の対決!!
『デンキウナギ対コブラ』

戦いやいかに・・・笑

***

なかなか生き物がのりうつって遊びが終わらないみんなに、
3回くるっとまわると人間に戻るよー」と言ったら
みんなクルクル回ったけれど、またすぐに反対周りにくるくる回ってしまう。

人間になったり、動物や海の生き物になったり、行ったり来たり。
自由自在に変化する一日でした。


※追記:コブラのお母さんより。
「翌朝起きたら、まだコブラでした。。。」

2016年10月15日土曜日

寺子屋◯秋の体験会◯

来週の土曜日、
10/22(土)10:00〜12:00
まちの寺子屋の来年度の参加希望者の方むけの
体験会を開催予定です。親子での参加になります。


5組以上の参加希望者の申し込みがありましたら、開催致します。
(お申し込みが上記を見たない場合、開催致しません。)

参加ご希望の方は、必ずお申し込み下さい。
ookurayamakko@gmail.com
まで、お名前、ご連絡先、人数、年齢を記入の上、送信下さい。


おまちしております^^

2016年10月13日木曜日

10月テーマの日

10月に入って最初の日。


東山がリーダーのからだの日、のはずだったのですが、
みんなの様子をみて、 テーマに入っていく、導入の日になりました。


今月のテーマは
「伝う、物語」

大倉山の民話を調べてみると、記念館になんと紙芝居がある!とのこと。
「桃太郎、とかみんなが知っている物語も、おとぎ話ではなくて、本当にあるこの場所で生まれてきたものだったりもするんだよ。それでね、みんなが住んでいる大倉山のお話を調べてみたら、お地蔵さんと捨て子の話があって、、、、気にならない?」

そう投げかけると、「え?あかちゃん捨てちゃうの?!」
「こないだお参りしたお地蔵さんのとこ?」
「気になる!!」

ということで、記念館の図書館へ。
手作りの紙芝居を見つけました。

「お地蔵さんと捨て子」のお話(大曽根地区)
「ハヤリヤマイと大蛇」のお話(新羽地区)
 
捨て子の風習は、昭和のはじめ頃まで続いていたんだそう!
(気になる方、ぜひ読みにいってみてください)


それから外で遊びながら、好きな木を一人一本見つけてもらいました。
その木が何に見えるか、考えて木登りをして写真をパチリ。
「僕は竜!」「私は鳥」「へび!!」

寺子屋に帰ったら、「寺子屋のみんなと3本の木」のお話を描きはじめました。
今月一杯かけて、仕上げていきます、、!

さあ、どんなお話になるのでしょう^^










9月 食の日

9月の「湧き立つ、音」をテーマにした食の日。


「みんな、今日はお米を炊いて、おにぎりをつくってみよう!」
この日はpukutto食堂の萌ちゃんがリーダーです。
 
「お米を炊く時にまずすることはなんだ?」

「火にかける?」
「水に浸す?」
「あ、洗う!!」


「そう!まずはお米のまわりについているヌカを洗うよ。やってみよう。」
「お米を洗う時、一番最初のお水はすぐ捨てるよ。
からからしているお米は水をよく吸ってしまうからね。」

「なるほど、、やってみたい!」
ざっざっざっといい音が聞こえます。
 
洗い終わって、お米をよく水に浸しておくことを説明すると、
浸す前と後の違いが見たい!と何粒かとっておくことに。
さすがみんな…!

浸している間に、お家がお米を育てていたpukutto食堂のさおりちゃんから、
お米がどうやってできるかをお話してもらいました。
体験な農作業の話や写真をみて、お米へのありがたみが染み渡っているようす。。

その間、浸していたお米をみてみると、、、
「色が変わってる!!白くなった!!」
「そうそう、お水を吸い込んだ証拠だね」

さて、そろそろ火にかけていきます。
そして、ここからが今月の寺子屋のワークの本番!!

「みんな、お米をたくときは、まずは中強火、そして弱火、最後に10秒だけ強火にします。それぞれきっとお鍋の中でお米が変身していって、音が違うはず。どんな音かききとれるかな?お米の音を聞いてみよう!!」
 
と、まずは沸騰するまでの中強火に。
「あ!わかった!!」
みんな次々と音を書き込んでいきます。
今月を通して耳を澄ませること、上手になったようです。
 
「じゃあ次は弱火!弱火は長いから、音がかわっていくかも。。?」
というとまた耳を澄ませます。
こうやって耳を澄ませてきいてみると、
ホーローのお鍋の中で、お米が動いたり、変化していくのが目でとれるよう。
しばらくすると、
「変わった変わった!!」
といってまた新たな音を書き込んでいる子もいました。


「じゃあ最後だよ、10秒しかないよ。よーーーーーーーく耳を澄ませて!」
ゴーーーというガスの音に惑わされないように、、みんな真剣。
「あ!!聞こえた!!」

みんなそれぞれの音を書き込んでいきます。
中には、”パチパチ”という音を聞き取れた子も。。!感動。。


それから、少し蒸らしている間も音がするか聞き取って、書いて、、
 
 みんなのお米の音楽。とってもにぎやかになりました^^


いよいよ蓋をあけてみると、、、、、
 
「わあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
という歓声とともにいい香りの湯気が空間に広がっていきます。
 キラキラしたごはんと、キラキラのみんなの顔。
 みんなみんなが幸せな気持ちになっていて、なんだかジーンと感動してました。

それから、みんなそれぞれおにぎりを握ってみます。
握る時も音がしてて、人に寄って全然違います。
 

「いただきまーす!!」
「わーーーーーー!!おいしいーーーーー!!!」

お米たちの音楽を聴いて、ここにくるまでの物語をきいて、たべたおにぎりは、
格別においしいかったよう。きっと忘れられない食体験になったことでしょう。◯


小さな声に耳を澄ませた、秋の実りの時間。ごちそうさまでした!