2016年9月17日土曜日

9月ゲストリーダーの日

9月のゲストリーダーの日。

”湧き立つ音”のテーマにお呼びしたのは、
ミュージシャンの扇谷一穂さん。

私(東山)もなんどか共演の経験のある、素敵な歌い手さんです。
声が、すばらしい方。


記念館についてから、まずは一曲自己紹介でうたってくれました。◯


ワークは、というと、扇谷さんからの提案で、音の地図をつくります。
まずは、ベースになる地図の絵を描いて、、、

音を聞きに行く3カ所は、
登ってくる時の看板のところで決めました◯
 
みんな大好きな水辺のアズマヤ
記念館の中
ピクニック広場

 
地図がかけたら最初はあずまやへ!!

目をつぶって一分間じっと耳を澄ませます
普段どんな音に包まれているか
この季節はどんな音があるのか
一分間の中にみんな何を感じていたのでしょう

そして、聴き取った音を付箋に擬音語で書いていきます。
 何個も何個も書く子も!

次は目を開けて同じことを。
感覚器官を一つ閉じるだけで、他の感覚器官は鋭くなります。
それでも生きていけるように、足りない所をカバーしていく。
人間のからだってすごい。

また違う音を聴き取ったみんな。書き書き、、、


 つぎは、記念館の中へ!
とても響く、独特な石の反響
冷たい床や壁の感触とともに、また音に耳を澄ませます
室内だからこそ、集中度がぐっと上がりました
















最後にピクニック広場
歩いてみてもいいよ、というと、
目をつぶっているのに、結構な早さで歩くみんな
私はこれにも驚き!(普通は恐怖心があって、そんなにスピードが出せない)


3カ所の音を沢山拾って、アトリエに帰宅し、
地図に音を貼っていきます

みんなそれぞれがちがう表現の仕方をしています
音を言葉にするのもまた表現
思いつかないような言葉への転換があったりして
ハッとさせられます


そして、最後、扇谷さんのギターに合わせて
みんなで音をハミングしていくようにうたってみました
 「まずはあずまやの音から〜」

「とぷとぷとぷ、、、、」
 「ジーーーーーージーーーーーー」
「ごごごごごご、、、」

「次は記念館の音!」
と、うたっていくと、
いつのまにやら3曲の素敵な秋の音楽になっていて感動、、、、!


「場所が違うと、音も違ったり、同じ場所でも、季節で音が違うかもしれない。
音も変化していくよ。みんないつも包まれている音をよく聞いてみてね。」
 と扇谷さん。

みんな音にもきっと興味が湧いたことでしょう 。◯

みんなの歌声と秋の音に聞き惚れる一日でした。◯
扇谷さん、ありがとうございました!!

9月ノーリーダーの日

まちの寺子屋には、ノーリーダーの日、というのがあります。

大人がいざなうのではなく、
こどもたちが、今日なにしたいか、テラコヤのワークを通じてなにをしてみたいか、
この街のどこにいってみたいか、話し合ってその日なにをするか決めます。

7月には、七夕の日に、みんながパーティーを企画して、
くじ引きをつくったり、自主的に考えて動いていました。

そんなノーリーダーの日。
プール、給水塔、、皆の中から水っぽい言葉が出てくるなあー
と感じていながら色々と話していました。
結果、
「鶴見川まで行ってみる」
ということになったこの日。雨上がり、水の気配を感じながら出発!

いつも寺子屋のみんなとは歩かない道を進みます。
なんだかとても新鮮な気持ち。
みんなと歩いてるとどこまでもいけそうな気持ちになる。

「みてみて、あの木、すごいね〜!」
「大きいさぼてんみたいなのがある!!」
「ここ秘密の道なんだ」
「こっちいってた保育園のとこ」

みんながいろいろと教えてくれます。◯
レトロな大曽根商店街で、銭湯をのぞいたり、
豆腐屋さんをのぞいたり、、、

いろんな話をしながら、
ひたすらてくてくてくてく歩くのもいい時間
こういうときだからしか出てこない話もあるもんなあ
 

「あ、さるすべり!」
と見つけた子が。
「さるもすべるからさるすべりなんだよねえ〜」
と話してみんなですべすべの肌を触ってみたり
そんなこんなしながら、ようやく鶴見川へ到着!!



高架下で遊ぶことに。
鈴虫のきれいな音が聞こえます。
ということで早速虫探し。



いた!と幸恵さん(今月から来てくれている寺子屋のサポートスタッフさん♪)
が一番にバッタをみつけ、
こどもたちがつかまえ、、


こっちにもなんかいた!と
今度は雨上がりの似合う小さな小さなかたつむり
を、つかまえ、、
 
虫取り網がないけど、何匹かのバッタとカタツムリを愛でることができました^^
 


みんなの心の中にこんな景色が残っていくのかなあ


 今月のテーマ、「湧き立つ、音」にちなんでなんかやりたいなあ
と思い、反響する高架下で、大声選手権を開催してみました◯
 声のだしかたも人ぞれぞれ
 最後はみんなで、電車の音に負けないくらいの大声を出してみました
みんな思い切り声を出して、すっきりしたかな。◯


 こどもとはいえ、教育システムの中、小さな社会の中できっと色んなことを抱えているのだろうと思います。もちろん楽しいこともですし、理不尽なこともあるかもしれない。
人間として生きる中で、沢山の説明もつかないような感情も、様々な関係も知っていく時期だと思います。
寺子屋は、そんなみんなが心を開放出来る場所になったらいいなあ


日も暮れてきたので、帰りの時間。
ちょっと違う道を通って帰ります。



道のお地蔵さんに挨拶して、
記念にそれぞれがお地蔵さんになったつもりで撮影^^




面白い集合住宅を見つけて、地図を読んだり、、




 みんなでした小さな旅
足はくたくたで、弱気になってしまった子もいたけれど、
みんなが帰り道は大きく見えました。

なんだか、特別な一日でした。◯

9月しぜんの日

台風の多い季節。

9月のしぜんの日も、台風の通過すると予報のあった日でしたが、
寺子屋の最中は、大雨にもふられず、いい一日になりました。
でも一応雨プログラム。

今日は、秋の木々の葉を観察します。

まず、公園につくと、
木にも、葉にも種類があるね、と
広葉樹と針葉樹のお話。




針のように細い葉っぱをつけるのが、針葉樹

広い葉っぱをつけるのが、広葉樹





みんなにもわかりやすく、葉っぱをみせてくれながらお話



「じゃあ、葉っぱにもいろんな形があることがわかったね。
きょうは気に入った葉っぱをどんどん集めて、最後にそれであそんでみよう」

と散策を始めました。


これは、こうぞ。

葉っぱがいらないところをけずっていって、
こんな形になったんだよ。やせちゃったんだね^^
と教えてくれたり、、














いろんな形があるなあ、、、









「なんだこれ!!」
と不思議な物をみつけたみんな。

これはキノコが土から顔を出す所!!!
今の季節はキノコが一杯!毒キノコ多いから気をつけようね〜
でもなんだかきのこって魅力的、、、







みてみてーーー!!
と嬉しそうにもってきたこれ。


あらあら!もう栗やどんぐりも落ちています^^
秋ですねえ。◯

しぜんの変化見つけるのが上手になってきたかなあ。








からすうりの葉っぱも。◯



 いろんな葉っぱの説明をしてくれる小出さん。
 みんな葉っぱを見つけては、
それほしい!!とどんどん袋に集めていきます。

今までに教えてもらった葉っぱの名前は、よく覚えていて、みんなすごいなあ。。




 「みてーーーかさーーーーー!!!!」

とヤツデの大きな葉を傘にしている子も。


ぽつぽつ雨が降ってきて、アトリエに戻ります。
街の中にもこんな葉っぱ。これは一枚の葉っぱが細分化した形態。この茎に付いている何枚もの葉っぱは元々一枚の大きな葉だったそう!


アトリエにもどったら、今日は、葉っぱの浮かし絵。
どうやるかというと、、、
小出さんが見本をみせてくれます。

紙の下に、葉っぱを敷いて
クレヨンで優しくこすると、、、、、、
「わーーーーーーー!!!」と歓声^^

やりたい!!とみんな早速取りかかり、
なかなか力加減が難しかったけど、徐々にこつをつかんで
それぞれいい形がでてきました◯


「じゃあつぎは、布に葉っぱを写し取るよ 」
 と葉っぱを布の下に置き、スプーンでこすり布に緑をうつします


こんな綺麗にうつしとれちゃうんです!
みんなもがんばって力一杯こすって完成!!



色んな葉っぱがあることを体験して、葉に愛着が湧いたかな
いろんな葉もあって、いろんな人もいて、みんないいね^^

 と思える穏やかな9月のしぜんの日、でした。◯

9月からだの日

長月の満月、とても美しかったですね。◯

いつのまにやら九月。
寺子屋もわいわいとまた始まりました。
みんな久しぶりに会えて、にっこにこではじまった後期寺子屋の一回目は
からだの日です。


9月のテーマは、
「湧き立つ、音」

虫の音、木々や葉の音、音が変化し、重なっていく秋。
こんなテーマにしてみました。


さて、からだの日。
まずは、テーマをつたえてから、

「音って、からだのどこでききとるの?」
と投げかけてみました。
「耳!」
じゃあ耳のなかをみてみよう!とからだの図鑑をみんなで見てみました。
貝みたい、かたつむりみたい、、音は迷路みたいなここを通って、液を揺らして脳につたわるんだって!

みんなのなかにこんなの入ってるんだねえ、すごいねえ!!と話したりしながら、
今日は音で遊ぼう、と記念館に向かいました。


まずは「音ってなに?」
と話すと、
「音符?」
と言う答えが。
「それは記号にしたようなもので、音って、空気の振動なんだよ、
じゃあ、声を出しながら、胸や喉に手を当ててみよう。
揺れているかな?」
 と、聞くと、
「ほんとだ!揺れてる。」

低くするとどうなるか、高くなるとどうなるか、いろんな声を出してみたり
友達の背中を触って背面まで揺れているか確認したり。
それから、身体の中の音探し。
5月にも登場した、聴診器を使って、みんなの身体の中の音を探します。
ある子のお腹の中の音を「暗い海の底の音みたい」と表現したり。


今度は、身体を動かして音になってみる、遊び。
一人が声を「あーーー」と自由にだして、
聞き取る皆は、まず手で声のレベル(高低)をなぞりながら、部屋中を歩き回ります。
声が止まったらみんなも止まる。また動き出す、早く、遅く、その場で跳ねたり、音の質によってかわってく動き。
ジェットコースターみたい!!!


次は、応用編。
一人が「パッ」「の」「キャ」「ど」など、ひとつの文字を色んな大きさ、声の高さで発します。
その他の人は、その声の高さ、大きさ、質、音色などを読み取り、
ジャンプして高低差を表したり、形になって表現します。

これ、みんな上手!!わかるわかるー、という形を瞬時に作るみんな。
これは「ポ」だったかな?

 こんどはみんなでやってみる。。。

この二文字、なんの文字だったか、、でも、みんなそれぞれ違っていいなあ


続いて、音の違いで、こんなに違う形を作れるってことは、
音楽で、みんなの動きって変わるのかな?と、
東山がDJになり、 即興のダンスタイム!!

音になるように、みんな自由に身体を動かします。



ちょこちょこうまれるコラボ
 元気な曲でめっちゃハッスルしたり
 ムーディーな曲では、おねえさんとペアになってみたり
音を読みとる力!!


毎度おもうけど、こののびのびしたうごき、ほんとすばらしい、、
心と身体が素直に繋がっていること、大切にしてほしいな


みんなで音の波にのって、湧き立つ衝動に素直に動く
そんな9月のからだの日でした。◯

2016年9月1日木曜日

7月ゲストリーダーの日

7月のゲストリーダーは、建築現場監督の土橋さんをお迎えしました^^
 元左官職人さんの土橋さん。
土がお名前に入っているという!
「支える、土」のテーマにピッタリ!

土橋さんは快く引き受けてくれて、みんなと何をしたら楽しいか、
色々と考えて下さいました*

当日も早めにきて、せっせと準備をしてくれています。
重そうな袋とか、、、

みんなが集まったら、アトリエの庭ではじまりはじまり
まず、「土ってなにからできてるか知ってる?」
と問いかけてくれました

うーん?と考えて、造形の日の話も思い出したのか、
「石!」と答えがでてきました。

「そうだね、じゃあどうやってこういう砂みたいに小さくなってるのかな?」
 との質問に


「風!」や「水!」などといい答えを出すみんな。
「そうだね〜いい線いってるねえ^^」と土橋さんは嬉しそうに話を続けてくれました。

お話の途中でも、砂をさわっている子も。
土や砂の質感の違い、粒子の細かさの違いを触ったりして面白いみたいです。


「その土をつかって、今日はレンガをつくってみるよ」
と土橋さん。なんと、レンガを手作りするのです!!!
(人生でこんな経験できると思わなかった…!!)

「まずは、この土をさらさらにしていくよ。」

 ちょっと大きいゴム手袋をして固まりの土をほぐしていきます。


ほぐれてきたら石灰をいれて、またひたすら混ぜながらほぐし、、

「二人で一人作戦!!」とかみんな大変な作業も楽しい時間に変えてしまうからすごいです。みんなでやるとまた楽しいなあ。

 
まざってほぐれてきたら、大倉山の畳屋さんでもらってきたイグサを混ぜます!
そしてまたひたすら混ぜながら赤土をいれほぐし、、、、、、

ちょくちょ休憩したり、散歩!といって歩いたりしながら
根気よく頑張ったみんな!!すごいです、、

ようやく詰め詰め、、、、




表面をきれいにしてもらい、、、、


名前を彫って、、、、、、、


丁寧に土橋さんが型から抜きます!!!
きっとどきどきだっただろうな


きれいに型がとれたときの気持ちよさったら!

この時は、土橋さん職人さんのお顔になっていたような。◯

 
 

それぞれの思いが詰まったレンガ。
数日間天日干しにして寺子屋の畑に使います。

レンガ作りが終わったら、土橋さんが土のお話や、
左官職人さんのお話をしてくれました*
土橋さん、ありがとうございました!!

根気のあるみんなに感心し、貴重な体験がずっしりと土のように心に残る7月でした!