アーティストの荒木美由ちゃん。
そうです、遠足にも参加してくれて、
去年”待つ”というテーマを石膏のワークなどで昇華してくれた彼女です。
代表作として石に穴をあける作品をつくってきた彼女。
彼女のアーティストとしてのそもそもの作品の根源となるところが
生と死に繫がっていて、もう一度きてもらいたいなと思ったのです。
どんなワークをしてくれるかなあ?と多分私が一番ワクワクして迎えた当日。
まずみゆちゃんはこの紐やゴムや毛糸を取り出して、
こうこどもたちに投げかけました
「どれが生きてると思う?」
どれも生きていないというかなーと思ったら
みんなどれかしらえらんで「これ!!」と指を指します。
ゴムを選んだ子に理由をきくと「動く(伸びる)から!」
毛糸を選んだ子は「ふわふわだから!」(なんじゃそら!笑)
そこで「ふむふむ、そしたら、燃やしてみよう」とみゆちゃん
匂い嗅いでみて、と一本ずつ嗅がせてくれました。
ゴムも、アクリルの毛糸も、「くっさ!!!!!」と悶えるみんな。笑
唯一「いいにおい!」と言ったのは綿の凧糸。
とたんに「いいにおいだから、これだ!!!」といっていました。
その様子をみて、櫛を取り出したみゆちゃん。
自分の髪の毛を指差して、「これって、生きてる?」とみんなに聞きました。
「うん、生きてる」
よし、じゃあ燃やしてみよう。と髪の毛を燃やしてみます。
「なんだこれ、くっせ〜!!!」と大騒ぎのみんな。
「そうなんだよね、生きてるものをもやすとくさかったりすることも多いんだよね。」
みんなは「じゃあ、さっきのゴムの方がやっぱり生きてるの?」と不思議そうな様子。
「どうなんだろう??」と答えを出さないみゆちゃん、さすがです。
そのあとに、みかん味のお菓子を取り出しました。
「じゃあこれは生きてる?」
「死んでる!」「生きてる!だって食べれるから」
次に本物のみかんを取り出して「じゃあこれは?」
「生きてる!!!!」
「食べていい?!」と、嬉しそう、、、、、
「皮を剥いたら、死んじゃう」
「ヘタのところをとった瞬間に死んじゃう」
それぞれの意見がありました。
うーん、みんなの感覚が新鮮すぎて、私はへえ〜とそれぞれの意見をきいたり様子をみていました。
次はみかんジュース。「生きてる!」「死んでる!」これも意見が割れます。
どこの段階で死をむかえるか、それぞれで境界線が曖昧なよう。
それから、みゆちゃんは付箋を取り出して、こういいました。
「この部屋にあるもの、生きてると思うものに赤、死んでると思うものに青、どっちかわからないものに黄色のこれを貼ってみようか」
(同じ人形に違う色を貼ってふざけております、、、。理由は目にあると言ってましたが、、、)
(中に生きた虫がいるのですが、なぜか黄色)
(ふざけて自分の右の顔、左の顔、鼻にそれぞれ違う色を貼るの巻、、)
やんちゃな金曜日のメンバーはふざけ気味、、、涙
でも楽しそうにやっています。
それから、今度は公園に行って、同じ事をしてみようと。
ベンチの木は、死んでいるらしい
めがねに付箋を貼らてしまうみゆちゃん、、ごめんよ、、
木は、生きているよね
死んだ蚊に上手に貼っているの巻
枯れ葉は死んでるのかなあ
なぜブランコが生きていると思ったかは謎です。
多少ふざけもありましたが、たくさんのものに貼ったみんな。
やはり外の方が生きている物が多いことに気がついたかな?
だからみんな外がすきなんだよねえ
それから、次のワークに。
安全にテープを巻いた線香をもたせてくれました。
「死んだものに捧げるんだよ」とみゆちゃん。
静かな気持ちであるいて、テラコヤに戻ります。
そしてその線香が消える前に、彼女の作品の行為でもある穴を開けるワークをしました。
今日はティッシュに穴を開けていきます。
こげていくもの、熱さ、いろんなことを感じながら生きてる実感ができたかな。
いろんなワークを通して、生と死の存在、そして両者の見えない境界線を感じた日。
こんなにもナチュラルに小さい人たちと大きなテーマで遊んでくれたゆいちゃん。
さすがです。
いつもありがとう!!!またきてね!!!
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