2017年1月30日月曜日

2017 1月の寺子屋

あっという間に一ヶ月が経ってしまいましたが、
寺子屋2017年もやっております!

今年もよろしくおねがいします!!(今更。笑)

公園の帰り道の富士山▲


さて、1月のテーマは「光と影」
ということで、テーマの日(月のテーマで遊ぶ日)は、
まず、光と影のことの問いかけからスタート。
太陽系の銀河にいて、私達は太陽の光を受けているというお話などをしてから
公園に行ってみんなと開発した”太陽オニ”をやってみました◯


日向にいればタッチされない!
日が落ちてくるとどんどん行き場がなくなる〜><
そのあとなぜか相撲になり、日が暮れて富士山を拝んでからアトリエにかえってきて、、


手遊びや切り絵の影絵で遊んでいました^^


 うさぎ、白鳥、はと、ゴジラ(!)とか


 オオカミ、フェニックス、ねずみ、続ゴジラ、、、などを開発して、
棒につけた切り絵と組み合わせて影絵で即興で物語をつくりながらお芝居してムービー撮影したり^^
 宇宙人が大活躍。


やっぱり、影って魅力的!

2017年1月25日水曜日

12月の造形の日


造形の日、今日のリーダーは美術家の大小島真木さんです。

今月のテーマは「時間」ですが、真木さんは自宅の庭でとれたというみかんをたくさん持ってきてくれました。今日は柑橘の液とロウソクを使って「あぶり出し」をするといいます。

たしかに、あぶり出しは紙に直接絵の具で描く絵と違って、時間を感じるものになりそう!
でもいったい何を描くの?

さいしょに、真木さんはみんなに二冊の本を見せてくれました。
バージニア・リー・バートン『せいめいのれきし』
チャールズ&レイ・イームズ『POWERS OF TEN


バートンの本には、宇宙誕生から現在までの、途方もなく長い長い宇宙のれきしが、舞台仕立てで描かれています。1ページずつ真木さんが読んでくれました。みんな興味深々。

デザイナーであるイームズ夫妻による本は、もとは映像作品だったものをぱらぱら漫画のようにした写真本で、銀河の写真から太陽系→地球→国→芝生に横たわる人→その人の皮膚→内臓→細胞→染色体・・・と、巨大な宇宙から人体というミクロの宇宙までを段階的に見せてくれる面白い本です。

「一気にいくよ~!みんなよく見ててね!」と真木さん。
みんなの目の前でページをぱらぱらと高速でめくっていくと、まるで自分が不思議なカメラになったかのように映像が展開していきます。はるか天空から人の細胞の中までを旅をした気分!

バートンの本は永遠のように長い時間の広がりを、イームズの写真は目でとらえられないほどの空間の広がりを、みんなに垣間見せてくれました。
 

さて、二つの本を読み終わったところで今日のテーマを発表。

みんなが生まれるよりずうーーーっと昔のことを絵に描いてみよう。
あるいは、これからずうーーーっと未来のことを想像して絵に描いてみよう。

みかんの汁と絵筆を使って!


ひとりひとりが好きな時代を選び、絵を描くことに。「未来の人たちに宛てた手紙を書きたい」という子は文字を書くことに。絵筆にみかんの汁につけて、みんな夢中で絵を描きます。そしてしばらく乾燥させます。


待っている間に、残ったみかんの汁は飲んじゃおう!ということで、無農薬のすっぱくておいしいみかん汁を飲むこどもたち。『すごくすっぱい!けどおいしい!』


日が暮れた頃、紙の上のみかんの絵の具が乾燥しました。
待ちに待ったあぶり出しです。

「マッチを使うのは初めて」という子ばかり。せっかくなのでマッチの取り扱いも学んでみる。火遊びじゃないよ~!でも楽しいなぁ~

寺子屋ではこういった準備の中で、道具の取り扱い(例えばカッターで色鉛筆を削ることにチャレンジしたり、マッチで火をつけてみたり、、、)も「やってみたい!」という子には体験してもらいます。

みんな上手にマッチを擦ることができました。
さあ、ろうそくに火をともします。



一見真っ白に見える紙を火であぶっていきます!紙が燃えないようにくるくると火の上で動かすんだよー。真木さんがお手本を見せてくれます。風が強いせいか、なかなか出てこないなぁ。時間が刻々と過ぎていきます。



根気よくやっていると、じわり、じわりと部分的に絵や文字が浮かびあがってきました。あー!でもうまくやらないとこげちゃう。なかなか難しい。。


試行錯誤しつつ、絵が浮かび上がるまでの時間を感じながら、なんとかあぶり出しに成功!ブラックホール誕生、太陽が生まれた頃、恐竜時代、人間が登場する頃、そして未来が浮かび上がりました。



紙がかなり焼けちゃった子もいたけど、現在から未来への手紙だったので、なんだか古文書のような雰囲気に。これはこれでいい感じかな^^

2017年1月1日日曜日

12月ゲストリーダー

12月のゲストリーダーは、
「流れる時間」を切り取る”写真”を扱う方
カメラマンの神ノ川智早さんをお呼びしました^^


まずは、
「これ、なんだと思う?」
と二つの袋を差しだしたちはやさん。

それを持ってみて、みんな
「わ。重い!」「え、カメラじゃないの?」
「わかった!つけるところと、本体だ!!」

そう、正解者がいました。
「プロのカメラって、こういうレンズと箱になる部分をくっつけて使うんだ。
もってみる?」

といって、みんな一人一枚写真を撮らせてもらいました。

「写真って、こうやって、みんなの時間を写すことができる。
今日は、こんなのをつくってきたよ」
といって、白い厚紙の真ん中を四角くきったものをみんなにくれました。
さっきのぞいたカメラの四角い窓と同じ。
それをのぞくと景色が四角く切り取られます。

「みんな時間って感じることある?」
というちはやさんの質問に
「うーん、あんまりないかな。。」
というみんな

「私は空や太陽の光で感じるんだ、朝の光り、昼の光、夜の闇で、時間が流れるのをいつも感じてる」

そんな話ききながら、ハッとしているみんな
感じていることに、あたりまえすぎて気付いていなかったのかな

「このみんなのカメラをもって、好きな風景を探しにいこう。自分の頭に写真を焼き付けるんだ。それで、記憶に残して、また時間がたったら同じ場所をみてみる。見えるものが変わるかな。」



そうして、大倉山記念館の公園へ。

(遅れて坂を上ってくる私を、紙カメラで撮ってくるみんな。)

それぞれ道すがらも紙のカメラをのぞいて、景色をみつけています。


公園に行ったら、一目散で、自分の好きな場所探し。
寺子屋の皆は、こういうときに、自主性がでます。瞬時にいなくなります(笑)

 
そんなみんなを追いかけながら、みんなを紙カメラで撮ってみました^^


 

場所にも個性がでてます。
それぞれ、時間がたってからも同じ場所へいってみます。
「空が暗くなって深い青になった」
「パンジーの黒いとこの色が見えなくなった。」
などなど、変化を感じたことを伝えてくれるみんな、その気付きが素敵な表現!

「そういえば、みんなで記念写真とったことないね〜」と記念館のところでパシャリ。
写真って、いいなあ。こんな輝く時間が残せるんだもん。






アトリエに戻ると、まだ楽しいことが待っていました。
「みんな時間が経って暗くなった、光が変わったのわかったよね?
光が違うと、撮れる写真が違う。カメラマンの大切な仕事の一つは、光をつくることなんだ。今から光をつかって見え方がかわるかやってみるよ」

と、スタジオ撮影用のライトをもってきてくれていました。
そのライトで私(東山)の横から照らしたり、後ろから、下から、前から、
角度で全然見え方が違う!!と
あと、ストロボをたいて、私が動くと、ぱらぱらマンガみたい!!というみんな。
(流れる時間、のテーマでノーリーダーの日に描いたので、リンクしたもよう)

男の子達がやりた〜〜い!!といって、光の前にたってみたり、
(後ろからてらすと、神様と呼ばれる。笑)

音楽をかけて、全員でストロボディスコ!をしたり^^


みんな光や時間を扱う写真の魅力にとっぷりと使って、
とても充実したいい時間をおくることができました◯

ちはやさん、ありがとうございました!

12月空間の日

12月の空間の日。
まずは舞さんが
「建物をはかる時に、からだを使って大体把握するんだよ。」
と教えてくれました。

中指と親指をつかって「うん、ここは大体◯◯cm」
そして、実際はかってみると近い数字が。

身体に定規がある!!と
そんな様子をみたみんなは、僕も!私も!と自分の定規探しを始めました。

指の間、一歩の広さ、両手を広げた長さ、靴の大きさ、、、

なんだかみんな、自分の色んな部分の今の大きさを知って嬉しそう
自分の大きさを知ったら
「外に気になる物を測りにいこう!」と舞さん。

 さっそくお庭の丸い石を測りたい!というみんな。
固い定規だとはかれないけど、身体だからできるね!と
二人で両手を広げて抱きかかえて測ってみる。

「わ!ぴったり!」一年生の男の子女の子でちょうど指が届く大きさ!
それから、道路に描かれている文字や、赤いコーンや、店先のマットや、、、

測ってはメモしてようやく一番の目的のこれへ

 
そう、ポスト!
確かに、測りたくなる!
たてよこはがきをいれるとこ、、、いろいろと測って大満足^^

それからももっと測りにいこう!と大曽根のほうへ。
いつもの坂道で猫達と戯れて、猫のしっぽをはかったりも!
さいごはくじら公園の鯨を全員手を広げて並んで測ってみました^^

帰ってきてから、数字に出してみて、へえ~と納得。

これでどこにいっても大きさが分かることができますね^^
でも、きっとみんながどんどん大きくなる。
そのときの自分の大きさを、そこから見えるものを、その大きさでしっかり感じていてほしいなとと思った一日でした。◯