2019年1月27日日曜日

2018 11月空間の日

「強と弱」のサチエさんの日。
今回は私も一緒にワークを考えました。

”強い力=勝ち=よいこと!!”
という方程式があまりにもみんなのなかで根っこをはっていることを危惧していた私達。
まずは、それを逆転させてみるワークを。


こんなゲームです。
 ティッシュを小さく切って、ふた息(一息ではいればポイント加算)で
相手の陣地にいれる。机から落としたり、入らなかったら減点。

 そっと、弱い息をかけてみたり、角度を変えてみたり、
微細な力のコントロールを体験してもらいました。(みんなどんどんうまくなる!)


もうひとつのゲームは、公園に行って。
4人で行います。
持っている棒をつかって箱の中にボールをいれ、
それを持ち上げて、ゴールに置くゲーム。

「だれかあっちを支えて!」
「こうやってる隙に、そこにいれて、、、、」

「これがだめだったから、次はこうしてみない?」

と力ではなんともできないこのワークで
みんな頭をつかって対話をしながら、工夫かさねていきました。

暗くなるまでがんばって、なんとクリアすることができました!!^^

 寺子屋にかえってから、強い力が勝ちなのか?
勝ち負けって、力にかぎられるのか?
そもそも勝ち負けなのか?
勝てばいいのか?
という問いかけをして終わりました。


 力に固執しない大人になってほしいなあ、、、とひそかに願うのでした






2018 11月造形の日

「強と弱」がテーマの11月の造形の日

ゆいちゃんは、こんなワークをしてくれました。
 
 まず、紙をみせて、「これって弱い?」と問いかけます
みんなは「弱いよ、ぺらぺらだもん。」と。

「じゃあ、どうやったら強くなる?
この紙を橋のようにして、紙の上に、絵の具このチューブの絵の具をのせるくらいにしてみて!」

そんなゆいちゃんの投げかけに、みんなワクワクと想像がめぐりはじめたみたいです。
はやくはやくと紙を受け取り、折ったり、丸めたり、切ったり。

つくっては試し、つくっては試し、、、
失敗を繰り返しながら、
まず最初は、蛇腹に折ったもので、重いアクリル絵の具のチューブを支える事ができました!

そこからまた違う形探しに^^
いろんな橋ができました!!!!
(最後には自分の造った橋をプレゼン^^名前もつけましたよ)







あんなに弱いとおもっていたぺらぺらの紙は、いつのまにか頑丈な橋になっていました。
バランス力があるもの、球体を支えるのに向いてるもの、重さに強いもの、、
それぞれに特性がありました。

強さって、何に対して、なのか。
それってそのものや人や相性によって違う。
そんなことも感じたワークでした*
 


2019年1月26日土曜日

2018 11月しぜんの日

強と弱がテーマの11月のしぜんの日。

小出さんまずは、食う食われる(生態系、食物連鎖)の話をしてくれました。

それから、こんな質問を。
「そしたら、しぜんの中で強いものはなに?」

「動物!!」と即答するHくん。

「でも、植物は踏んでも生えてきたりするよ。」
「たしかに、、根っこは生きてて死んでなかったりするし。」

う〜ん、なにをもって強い弱いを判断するのか、難しいところ。


ということで、実際しぜんのなかで見つけた物を
強い/弱いに分けてみよう!といつもの記念館の公園へ!!


「たんぽぽの葉は踏まれるね。
でも踏んでもひらぺったくなって生き続けるよ。強いかな?弱いかな?」
 「このふっとい、むかーしから生えてるヒマラヤ杉は強い?」
 「色の濃いほうが強い?弱い?」
 「ヤツデは?」

「松は?」
「う〜ん、、、、」
「山の上のやせた土にも生えれるよ」
「てことは、強い?」


というかんじでみつけるもの、強いか弱いか分けていってみました


 「これ抜いてごらん」とゆびさしたのは雑草のような植物

男の子たちここぞとばかりに引っ張りました
 「ん〜〜〜〜〜〜〜抜けない!!!!!!!」

「あはは、これはなかなか抜けないよ、力芝っていうんだ。」

「これは強い!!!!」
いろいろとみつけて考える中で、
例えば冬に咲く花は、寒さにはつよくても、暑さには弱いし、
視点をかえると、強いか弱いかってはっきりと断言出来ないということが
なんとなくわかってきました


そのなかでもむりやりした仕分け

強いとおもうもの
・ヒマラヤ杉
・色の濃い葉
・さざんか(冬には強い)
・ ジョロウグモ
・松
・くもの糸
・固さのあるもの
・どんぐり
・メタセコイヤ(大昔からあるから)
・力芝(抜けないから)
・タンポポの葉
・石
・土
・でこぼこのもの(?)
・夜(?!)

弱いと思うもの
・タンポポの種(軽くて小さいから。でも広がっていくという意味では強い)
・薄い色のもの(弱そうなイメージらしい)
・柔らかいもの(弱そうなイメージらしい)
・蛾
・つるつるしたもの(謎。笑)
・はごろも(虫の)
・人工のもの

なぜ蛾が弱いのか、とか全然論破出来てませんでしたが、
みんなのイメージみたい。でもすこし考えると、「いや、でもこういう意味では強いし、、、」と混乱。笑

総じて、弱いと思っていた植物や自然物、強いもの方が圧倒的に多かった。
弱い物の中に、”人工のもの”が入っているのが印象的でした。


/////////
後日、こんな質問をしてみました。

『しぜんと人間、どっちが強いとおもう?』
そうきくと
「人間でしょ、自然を破壊もできるし。」
という意見が。


『佳永さんはしぜんだと思うよ。
そもそも人間という動物は、しぜんの中の一部だと思う。

でもね、それを忘れている人が多い気がする。

しぜんって、草や木だけではなくて、今ここのしたの土も、
このまちも、海も、山も国も地球そのものがしぜんでできてる。
人間は、そのなかの動物の一種類。
人間すごい、とか強いとか思っているのは大間違いな気がするよ。

かえさんは山登りをしたりするときに、自分の小ささを感じて、
そして一部だなあと感じて安心もする。
雪山にのぼるときなんて、人間一歩踏み外したら滑落してあっけなく死ぬ。
地震でも、その後の津波でも、
あっというまにたくさんの人の命が亡くなっていったよね。
海や山、この大地、地球のしぜんはそれくらい圧倒的な力。
規模が違う。
植物や海が出してくれる酸素がないと、私達はそもそも生きる事もできない。

それはそれは大きな力を持ってるんじゃないかな。
その中で生きるために、しぜんのことを知るって大切な事だと思うんだ。
だから、しぜんの日をやってるし、
しぜんのことをたくさーん知ってる小出さんってすごいな〜ってかえさんは思う。
里山文化のように共に生きることができるといいね。』

そんな話をみんなにすると、そうか、そうだね、という反応。
あらためてしぜんの日の魅力に気付いてくれたのかな?


人間が地球に住めなくなる前に、
そんな感覚が広がっていけばいいな。

2019年1月24日木曜日

2018 11月からだの日

11月のからだの日。

テーマの”強と弱”
いろいろ遊んでみましたよ^^

(しかし一人でやってる日は写真がゼロ…TーT)


<ワーク1>
片手で持てる、透明の『アクリルキューブ』をもち
キューブをいろんなところに散歩させて動き回りながらも、
音がしないように机に置いてみる。

次にかるいアクリルキューブから、『重い水筒』に持ち替えて同じこと

最後に、『タオル』で同じこと


射程範囲
力加減
減速具合

強さ弱さが素材によって変わってきます。


<ワーク2>
手でゴールをつくり、その中にアクリルキューブを滑らせていれる
(ビリヤードみたいに)

これも、強ければいいってもんじゃない。
力加減が大事


<ワーク3>
握手をするひと、される人。
する人は力を徐々にいれていく。
初対面の人という設定で、どこまでが嫌じゃないか
される人が強い!と感じたところでストップをいう。

それをペアをかえてやり、人によって強い弱いの感じ方が違う事を知ってもらう
(しかーし、これ、男子たちは我慢大会に、、、、そうなるのわかってたけど、、、
「おれまだぜんぜん平気だもんね!」ですって。手、真っ赤ですけど。。。泣笑)

<ワーク4>
指一本で、人を動かす

ペアになり、ひとりは使い手、一人は感じて動く受け手。
使い手は指一本で受け手のどこかを優しく押す。
受けては押された方向を感じてその方向に押された箇所を動かしていく。
 
強さや弱さではなく、感じる力を鋭敏にしてほしいなと思います。
強い刺激に麻痺してしまわないように。
微弱な物も感じられるように。

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と、そのほかも諸々ちいさな身体の遊びも交えながら
強い弱いを体験してもらいました。

それからは、自分の内面を見つめる対話に。

「自分の弱さ、強さってどんなところ?」


この質問に、自分に向き合うみんな。
少し考えて、全員が、答えてくれました。

みんな自分の事、よーくわかってて。
強さも弱さもひっくるめて、自分を受け入れている。
またまたそんなみんなに圧倒されて感動してしまったのでした。

見た目は小さくても、
なにも感じられない大人よりよっぽど頼もしい。
そんなみんなといられることに感謝でいっぱいになる一日でした。◯

2019年1月23日水曜日

2018  11月テーマの日

11月のテーマは、
最近の寺子屋の男の子たちをみて気になっていて、このテーマに


”強と弱”


どこかみんな、強いことがいいこと
と思っているかんじがしたのです。


案の定、強い方がいい?と聞いたら
「いい!」と即答のHくん。


そこで2本の木を描いて、どっちが強いと思う?と聞いてみました。


太くて丈夫そうな幹の木

細くて柔らかい柳のほうな木


もちろん太い方をゆびさすみんな

「そうね、たとえばみんながこの2つの木にぶら下がるなら、
太い木の方が折れないかもしれない。
そういう重さにはこっちの木の方が強そうだよね。
でも、それが風だったらどう?
こないだの嵐で公園の木がたくさん折れた。あそこの公園なんてとっても太い木が折れてたね。でもそのまわりの柔らかくて細い木は折れなかった。
なにを持って強いのか、そして相性、があるんじゃないかな?と佳永さんは思うよ。」


そんな話をしたら、みんな「確かに!」というお顔。


そして金曜日のメンバーには
紙と書くもの(鉛筆やペン)で強さ弱さ
そして相性を体験してもらいました


まずは、シカクを書いて、その中で弱い力から強い力へと変化させ
グラデーションで埋めていくワーク。
これがバランス良く出来る子も入れば、強い力ばかりになってしまう子、
ムラがある子、、、それぞれみんな違う。それぞれの特性がでていました。


それから、相性のワーク
*固い(つよそうな)紙と、薄い(よわそうな)色鉛筆

*柔らかい(よわそうな)紙と濃い(つよそうな)ペン

ティッシュにマッキーでかくと、自分の力を弱くしないとやぶれちゃったり
机にうつってしまったり
固いボール紙にちからがいって薄い色鉛筆ではものたりなかったり、、、

書きにくい!とか、ぶーぶー文句をいっていました。笑

「相性って大事だね」とつぶやく子も。

みんな力や相性を体験して、
力がある=強い=いい!という方程式がすこし崩れたような一日でした^^