2018年6月22日
今月は空間の日。
アトリエには段ボールでできた家とたくさんの付箋が用意されていました。
「自分の身のまわりには、どんな内と外があるか考えてみよう」と
内・うち>と思うものは、この家の中に入れる。<外・そと>と思
貼りつけるというルールをさちえさんが説明しました。
めがねをかけている子が「めがね」と言います。めがねは外?それ
と、自分の外にあるから外。だそーです。
ふせんにめがねの絵を描いて、家の外壁にぺたり。
ただいまワールドカップ開催中の「サッカー」。外の競技だから外
「フットサル」は屋内でやるから内。
「内臓」は内。「髪の毛」は外。ふむふむ。
「おこる」という感情は心の中で起きているから内。
<内>と思うものは、段ボールの家の屋根の隙間から中に入れます
「鉛筆の芯!これは内!」なるほど確かに芯は木に つつまれている。
「え、でも芯が外に出ないと書けないよ。外じゃない?」
「空気は外から入ってくるから外」
「いやでも息を吐いたら内だよ」
「でも最後は外にでるよ?」
「おならはおなかの中だよ」
「いやそれも外にでるじゃん!」
「宝石は外!」
「宝石は石でもともと地球の中に埋まってるものだから内(なか)
「家の中にある本」「本は物語の中に入っていく感じがするから内
「地球は内!」「僕たちの外にあるから外だよ」
「だって宇宙の中にあるよ」
何を基準に考えるかで、内になったり外になったりするものがある
意見がまとまらないこともしばしば。
どちらか決め難いものの場合は、同じものをふたつ付箋に描いて、
り、もうひとつは家の中に入れておくことに。
たくさん書いて貼ったあとに、たまったものをひっくり返して、並
うーん、内と外、どちらともいえない同じものも結構あるなぁー
わたしたちが「内!」とか「外!」などと言う時、内か外かは「そ
視点(判断している人、立場や立ち位置)」があることもわかって
その視点や立場によって意見が対立したり、対話をしたり、最初は
「やっぱりこうかも」と判断を改めてみたり、わからないものはわ
断を保留にしたり私たちはしているみたい。
***
今度はさちえさんがなんのへんてつもない細い白い紙をみんなに一
た。これから種も仕掛けもない、だけどマジックみたいなことやる
通りにやってみて、と。
●やり方●
白い紙の両端を持ちます。
一回だけひねります。
端と端をセロファンテープで止めます。
どこか一点をスタート地点として、ありんこが歩くように とっとこ表面をなぞって
いくと、、、
表側と思っているところが、裏側になってしまいました!
あれ??
みんな首をかしげてもう一度ペンで表面をなぞっていきました。今
タートしてみると表側に出てきます。Kくんはなんで?なんで?と
やりたいと何度も試すみんな。
さらに、今度はそのねじれた輪っかの中央にはさみを入れて、ちょ
くと、、、
!!!!
今度は一本の輪になり、表と裏は完全に分断されてしまいました。
これは「メビウスの輪」といいます。とても不思議です。
本来接触するはずのない表と裏がつながっていること。
見える外側のものが、見えない内側に支えられていること。
内側の変化が外側に変化をもたらすこと。もちろんその逆も。
いったい内と外って何?
区切っている人は誰なんだろう?
ホントに何もかも区切れるものなんだろうか?
世界は謎だらけ。
「もっと切りたい!」とTちゃん。半分に切ったものをさらに真ん
と、、、なんとも不思議なこんがらかった輪に!!
もっともっと!とたくさん切っていきました。
***
ワークが終わって小腹が減ったみんな。
今日は特別に大倉山の「新世界」へ行きました。
タイ焼きとラムネ、好きな方を選んでしていいよ~とさちえさん。
タイ焼きの外が好き、内の方が好き、と話しながら。
いや~でもどっちか欠けてたらこんなにおいしい食べ物は存在して
口の内(中)ではじけるラムネ、
ガラスの表面(外)に結露する水滴、
その瓶の中(内)にはとれないビー玉。
ビー玉が欲しくてお店のお姉さんに聞いてみたけど、取れないタイ
た。
うーん。内と外ってなかなか手ごわいなぁ~
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