2018年5月17日木曜日

2018 5月テーマ&ゲストの日

5月のテーマは「上と下」

男の子が多くて、平和的な子もいるけれど、たまに言い合いやケンカもしてしまうみんな。ディスカッションの日をつくって、「人を見下したり、ばかにしないこと」を
話して約束して大分落ち着いたけれど、
生きていく上でも、マジョリティーとマイノリティー、世の中の”当たり前”とぶつかったり考えたりする必要があると思い、”上と下”というテーマにしました。


今年度はゲストがテーマの日にきてくれています。
今月はsaito harukaさん
彼女はロンドン&大倉山育ち

この春に日本に久しぶりに帰ってきて、ピラティスやヨガを教えています。

まずは、みんなと会って、自己紹介。
「私はイギリスっていう国にいたんだ。」と彼女の幼稚園のころの写真を見せてもらいました。
「いろんな国の人がいるでしょう?この子はスイス、この子は、、、」
とクラスの子の出身国を教えてくれて
「だから日本に帰ってきてびっくりしたの、だって、みんな黄色い肌で黒い髪で。違いが少ないじゃない?」

みんな、”たしかに”という表情。
色んな姿の人の中にいる事が”当たり前”だったら、この環境が不思議ですよね。

自己紹介をそこらへんにして、公会堂へ移動。


まず、ついてから「上と聞くとみんな何を思い浮かべる?」
という質問から。
空、頭、雲、地球外だと上はない、上司、社長(どこで覚えたんだ)、、、、、、

同じく「下と聞いて思い浮かべるもの」も羅列していきました。


それから身体のワークへ
まずは身体を出来るだけ上にもっていく
今度は下に持っていく

そしてペアになって、上になる人、下になる人を交互に体験する
上にいたときにどんな気持ちか?
下にいる時はどんな気持ちか? 問いかけます。


私は上にいる時にソワソワして、
「じゃあ2人が心地いいと感じるのはどんな位置だと思う? 気持ちいい2人の体制をとってみて」とふってみました。
ルールは、身体がどこか触れ合っていること。


そしたら、それぞれのペアがこんな感じに。






 それから、みんなが嬉しい気持ちいいところへ移動を始め、、、




シナプス?なんかの細胞みたい〜

円になって、足だけつけてみる、とか手だけ繋いでみる、
中心に手を重ねる、などをやってみて、そこで自分がどんな気持ちになるかを感じてもらいました。

正円で足だけつけているときは、まるで自分の足が長くなったような錯覚に!
しかもなんだか平和な気持ちで。

真ん中で手を重ねるのは、上下が生まれて、押さないで!と、トラブルも勃発。


そんな体験を通して、上下って人の関係では、ないほうが平和なんじゃないか、
ないときのほうが気持ちがいい、とみんな平和な気持ちになって帰路につきました。

アトリエに帰ってからはるかさんがこんな話を。
「イギリスって、なんでいろんな肌の色のひとがいるかっていうと、
昔戦争をして、黒人の人たちを奴隷としていたときがあったの。肌の色が違うだけで、上下ってあるのかな?」

みんなは、「そんなのない!!」と 。


日本でもそういう差別っていうのはあるんだよ。と、障害の人たちを酷い目にしていた事件を話をしてみたら、みんな「ひどい!なんだそれ!!」とものすごいブーイングで怒ってました。
その事件のことを知ったのは私が小学生のときでしたが、怒りで全身に火がついたような感じになったのを覚えています。


どうか、みんながこういう体験を通して、
平和的な理解を投げかけられる存在になってね、と願うのでした。


はるかさん、大切なことを伝えてくれてありがとう。◯

0 件のコメント:

コメントを投稿