2019年2月9日土曜日

2018 12月テーマの日1

12月のテーマの日
なにしようかなあ〜と考えていたらTちゃんが
「また道にらくがきしたいな、あのときみたいに」とぽつり。

「ああ〜久しくやってないねえ、ひさびさにやろうか!」

と2人であそんでいると、みんな集まってきて細い道がこんな様子に^^

12月のテーマは「同と異」
他者を認めることは異なる事を認める事。
同じことで安心する感覚ももちろんわかるけれど、視点をずらしていったときに同じってことがありえるのか?を考えてほしいなと思い、このテーマに。
同調圧力は小学生時代からはじまってる、と日々みんなと過ごしてると感じる事があります。「おまえこれ持ってないのかよ」とか、男子だからとか、クラスのはやりとか。
 
大人でも、海外行った時に日本人にあうとなんだか安心したり、という感覚はあると思います。同国と異国、障害の有無、、、先月の強と弱とも繋がりがあるし、このテーマに。

 テーマの日のワークとして
まずは、同じ、という漢字を私が書き、みんなに
「これとまっっっっっったく同じように書いてみて。」と投げかけてみました。

そこで5年生の子が、
「すける紙があればな〜」と。

ふふふ、勿論用意していました、トレーシングペーパー!
差しだすと、「これがあれば書ける!」とみんな意気揚々。
 そしてかいたのがコチラ▼
 むむ!
すこーしずつ違うんですね。なぞっていたのに結構大胆に違う人もいます。笑
そうなんですよね、まったく同じになんて書けないですよね。

「コピーすれば、、」なんて言ってる子もいましたが
「そうすると、微妙に色や薄さがかわるよね、同じ色でかいたとしても。」
というと、ああ、そうか。。。。というお顔。


「みんなも兄弟であれ、葉や花であれ一人ずつ一つづつ異なる。
異なるいろんなものが存在して、できている世界だから面白い気がする。
自然の中でこの地球上にまったく同じものなんて、ほぼ存在しないんではないのかな、、、、でも人間はクローンといって同じ物をつくろうとしたりしているんだよね。
しぜんの中に一種類の木しかなかったり、一種類の虫しかいなかったり、人間だとしたら、みんなクラスに30人が自分と同じ人間だったらどう?」

と話すと
「うえ〜きもちわるい、、、、」
「つまんない!」
とみんな素直な反応。たしかに、気持ち悪いよね、、。

そんな話をしてから”いつもと同じ街を、異なる風景に”という裏テーマで
チョークをもって、街に落書きをしに繰り出しました!

街の中でいつも同じように公園で遊ぶのではなくて、街を異なるように捉えて遊ぶ。
今日はチョークをつかって街自体をすごろくにするようなあそびにしてみようよ、と。
(一通り描いてから帰りに遊んで帰ってこよう!ということになりました^^)


まずはこの◯をいろんな色にうめて、赤コースとか青コースとかその色しか踏めないゾーンをつくり、そこをゴールまで何秒でクリアできるか?という遊び。


他にはなぞなぞを解かないと進めない、升目がある道や
マーク探しゲームなど!
(☆が7こ、:)マークが3つ、このゾーンには隠れています!)


なんかを描いて、鯨公園でひととおり走り回ってから、
帰り道にみんなで描いたゲームして遊びながら帰ってきました♪



 みんな街全体で思いついては描き、出会ったもので遊び、
いつもただ歩くだけの道だけど、こういうきっかけを通してみんなの想像力はすぐに着火し、道のでこぼこ、木の葉、猫や坂、全てが遊びになっていき目がキラキラしていました!
そうそう、この感覚。私はとっても大事だと思います。

”いつもと同じ”を変えるのは、自分次第。

あー楽しかった!!!


2019年2月3日日曜日

2018 11月ゲストの日

強と弱のテーマ、ゲストに御呼びしたのは。。。。

さちえさんの合気道の師匠である小堀先生と、川口さん!

そして寺子屋ゲストできてくれたことのある友人の瑛子ちゃんも合気道をやっているので参加してくれましたよ^^

まずは小堀先生と川口さんが合気道がどんなものか組んでみせてくれました。
それはまあ、流れるように美しい、、
力で押し込めるのではなく、植物のような流線型の流れるような動きのなかで
相手を動かしていく、技を受けていきます。

みんなは、おお〜といいながらダイナミックなその組み手をしっかりみていましたよ^^


小堀先生は強と弱のテーマに合わせ、たくさんワークを考えてきてくれました!
まずは呼吸。川口さんがお手本をみせてくれてみんなで呼吸法。
大きく息をし、身体に空気を通し、気持ちを落ち着かせると、集中も高まります。


それからは、強い=力
ではないことを体感出来るワークをしてくださいました。

まず、力をいれて相手に腕を曲げられないようにする→曲がってしまう
そのあと、イメージをもつ(遠くの富士山を想像して、そこまで指の先から水が出ていると思って手を保ってみる)→曲げられない!!

これ、みんな驚く程イメージをもったら曲げられなくて、びっくり。
力んだだけではすぐに曲げられてしまうのに、、、、
先生の手をまげてみようとみんなで群がりましたが、まったく曲がらない!!!
 頭から手を離さないようにするのも、イメージをもつのと力でやるので比べてみる。
やっぱり力でやってもだめ。イメージをもつと、手が離れない。
 受け身も少し。攻め手だけが強い訳じゃない。

これは、伝えるワーク。
力でどうにかするのではなくて、気や意思や想いを含めた身体で伝える。

 2人で手をつないで、一人が5円玉がついた紐をもつ
それをもっていない人が時計回りなのか反対周りなのか、心の中で念じる
と、どうなるのか?!
 わーーーーー!思ってる方にまわった!!!!
 みんな100%にちかい確率でおもいが通じてました*
こんどはこちら
 触れてる人が色を心の中で指示し、前にいる人がそれを感じて選ぶ。

みごとに当たってるチームもありました!


最後に護身術も少し教えてもらい、みんな試してはよろこんでいました^^


強い=力ではないことを色んな方法で体感したみんなは、
どこか少し力が抜けて終わった後は存在の仕方がゆるやかな様子になっていた気がしました。


そんな体験に触れさせて下さった小堀先生、川口さん、どうもありがとうございました!

2019年1月27日日曜日

2018 11月空間の日

「強と弱」のサチエさんの日。
今回は私も一緒にワークを考えました。

”強い力=勝ち=よいこと!!”
という方程式があまりにもみんなのなかで根っこをはっていることを危惧していた私達。
まずは、それを逆転させてみるワークを。


こんなゲームです。
 ティッシュを小さく切って、ふた息(一息ではいればポイント加算)で
相手の陣地にいれる。机から落としたり、入らなかったら減点。

 そっと、弱い息をかけてみたり、角度を変えてみたり、
微細な力のコントロールを体験してもらいました。(みんなどんどんうまくなる!)


もうひとつのゲームは、公園に行って。
4人で行います。
持っている棒をつかって箱の中にボールをいれ、
それを持ち上げて、ゴールに置くゲーム。

「だれかあっちを支えて!」
「こうやってる隙に、そこにいれて、、、、」

「これがだめだったから、次はこうしてみない?」

と力ではなんともできないこのワークで
みんな頭をつかって対話をしながら、工夫かさねていきました。

暗くなるまでがんばって、なんとクリアすることができました!!^^

 寺子屋にかえってから、強い力が勝ちなのか?
勝ち負けって、力にかぎられるのか?
そもそも勝ち負けなのか?
勝てばいいのか?
という問いかけをして終わりました。


 力に固執しない大人になってほしいなあ、、、とひそかに願うのでした






2018 11月造形の日

「強と弱」がテーマの11月の造形の日

ゆいちゃんは、こんなワークをしてくれました。
 
 まず、紙をみせて、「これって弱い?」と問いかけます
みんなは「弱いよ、ぺらぺらだもん。」と。

「じゃあ、どうやったら強くなる?
この紙を橋のようにして、紙の上に、絵の具このチューブの絵の具をのせるくらいにしてみて!」

そんなゆいちゃんの投げかけに、みんなワクワクと想像がめぐりはじめたみたいです。
はやくはやくと紙を受け取り、折ったり、丸めたり、切ったり。

つくっては試し、つくっては試し、、、
失敗を繰り返しながら、
まず最初は、蛇腹に折ったもので、重いアクリル絵の具のチューブを支える事ができました!

そこからまた違う形探しに^^
いろんな橋ができました!!!!
(最後には自分の造った橋をプレゼン^^名前もつけましたよ)







あんなに弱いとおもっていたぺらぺらの紙は、いつのまにか頑丈な橋になっていました。
バランス力があるもの、球体を支えるのに向いてるもの、重さに強いもの、、
それぞれに特性がありました。

強さって、何に対して、なのか。
それってそのものや人や相性によって違う。
そんなことも感じたワークでした*
 


2019年1月26日土曜日

2018 11月しぜんの日

強と弱がテーマの11月のしぜんの日。

小出さんまずは、食う食われる(生態系、食物連鎖)の話をしてくれました。

それから、こんな質問を。
「そしたら、しぜんの中で強いものはなに?」

「動物!!」と即答するHくん。

「でも、植物は踏んでも生えてきたりするよ。」
「たしかに、、根っこは生きてて死んでなかったりするし。」

う〜ん、なにをもって強い弱いを判断するのか、難しいところ。


ということで、実際しぜんのなかで見つけた物を
強い/弱いに分けてみよう!といつもの記念館の公園へ!!


「たんぽぽの葉は踏まれるね。
でも踏んでもひらぺったくなって生き続けるよ。強いかな?弱いかな?」
 「このふっとい、むかーしから生えてるヒマラヤ杉は強い?」
 「色の濃いほうが強い?弱い?」
 「ヤツデは?」

「松は?」
「う〜ん、、、、」
「山の上のやせた土にも生えれるよ」
「てことは、強い?」


というかんじでみつけるもの、強いか弱いか分けていってみました


 「これ抜いてごらん」とゆびさしたのは雑草のような植物

男の子たちここぞとばかりに引っ張りました
 「ん〜〜〜〜〜〜〜抜けない!!!!!!!」

「あはは、これはなかなか抜けないよ、力芝っていうんだ。」

「これは強い!!!!」
いろいろとみつけて考える中で、
例えば冬に咲く花は、寒さにはつよくても、暑さには弱いし、
視点をかえると、強いか弱いかってはっきりと断言出来ないということが
なんとなくわかってきました


そのなかでもむりやりした仕分け

強いとおもうもの
・ヒマラヤ杉
・色の濃い葉
・さざんか(冬には強い)
・ ジョロウグモ
・松
・くもの糸
・固さのあるもの
・どんぐり
・メタセコイヤ(大昔からあるから)
・力芝(抜けないから)
・タンポポの葉
・石
・土
・でこぼこのもの(?)
・夜(?!)

弱いと思うもの
・タンポポの種(軽くて小さいから。でも広がっていくという意味では強い)
・薄い色のもの(弱そうなイメージらしい)
・柔らかいもの(弱そうなイメージらしい)
・蛾
・つるつるしたもの(謎。笑)
・はごろも(虫の)
・人工のもの

なぜ蛾が弱いのか、とか全然論破出来てませんでしたが、
みんなのイメージみたい。でもすこし考えると、「いや、でもこういう意味では強いし、、、」と混乱。笑

総じて、弱いと思っていた植物や自然物、強いもの方が圧倒的に多かった。
弱い物の中に、”人工のもの”が入っているのが印象的でした。


/////////
後日、こんな質問をしてみました。

『しぜんと人間、どっちが強いとおもう?』
そうきくと
「人間でしょ、自然を破壊もできるし。」
という意見が。


『佳永さんはしぜんだと思うよ。
そもそも人間という動物は、しぜんの中の一部だと思う。

でもね、それを忘れている人が多い気がする。

しぜんって、草や木だけではなくて、今ここのしたの土も、
このまちも、海も、山も国も地球そのものがしぜんでできてる。
人間は、そのなかの動物の一種類。
人間すごい、とか強いとか思っているのは大間違いな気がするよ。

かえさんは山登りをしたりするときに、自分の小ささを感じて、
そして一部だなあと感じて安心もする。
雪山にのぼるときなんて、人間一歩踏み外したら滑落してあっけなく死ぬ。
地震でも、その後の津波でも、
あっというまにたくさんの人の命が亡くなっていったよね。
海や山、この大地、地球のしぜんはそれくらい圧倒的な力。
規模が違う。
植物や海が出してくれる酸素がないと、私達はそもそも生きる事もできない。

それはそれは大きな力を持ってるんじゃないかな。
その中で生きるために、しぜんのことを知るって大切な事だと思うんだ。
だから、しぜんの日をやってるし、
しぜんのことをたくさーん知ってる小出さんってすごいな〜ってかえさんは思う。
里山文化のように共に生きることができるといいね。』

そんな話をみんなにすると、そうか、そうだね、という反応。
あらためてしぜんの日の魅力に気付いてくれたのかな?


人間が地球に住めなくなる前に、
そんな感覚が広がっていけばいいな。

2019年1月24日木曜日

2018 11月からだの日

11月のからだの日。

テーマの”強と弱”
いろいろ遊んでみましたよ^^

(しかし一人でやってる日は写真がゼロ…TーT)


<ワーク1>
片手で持てる、透明の『アクリルキューブ』をもち
キューブをいろんなところに散歩させて動き回りながらも、
音がしないように机に置いてみる。

次にかるいアクリルキューブから、『重い水筒』に持ち替えて同じこと

最後に、『タオル』で同じこと


射程範囲
力加減
減速具合

強さ弱さが素材によって変わってきます。


<ワーク2>
手でゴールをつくり、その中にアクリルキューブを滑らせていれる
(ビリヤードみたいに)

これも、強ければいいってもんじゃない。
力加減が大事


<ワーク3>
握手をするひと、される人。
する人は力を徐々にいれていく。
初対面の人という設定で、どこまでが嫌じゃないか
される人が強い!と感じたところでストップをいう。

それをペアをかえてやり、人によって強い弱いの感じ方が違う事を知ってもらう
(しかーし、これ、男子たちは我慢大会に、、、、そうなるのわかってたけど、、、
「おれまだぜんぜん平気だもんね!」ですって。手、真っ赤ですけど。。。泣笑)

<ワーク4>
指一本で、人を動かす

ペアになり、ひとりは使い手、一人は感じて動く受け手。
使い手は指一本で受け手のどこかを優しく押す。
受けては押された方向を感じてその方向に押された箇所を動かしていく。
 
強さや弱さではなく、感じる力を鋭敏にしてほしいなと思います。
強い刺激に麻痺してしまわないように。
微弱な物も感じられるように。

//////////////
と、そのほかも諸々ちいさな身体の遊びも交えながら
強い弱いを体験してもらいました。

それからは、自分の内面を見つめる対話に。

「自分の弱さ、強さってどんなところ?」


この質問に、自分に向き合うみんな。
少し考えて、全員が、答えてくれました。

みんな自分の事、よーくわかってて。
強さも弱さもひっくるめて、自分を受け入れている。
またまたそんなみんなに圧倒されて感動してしまったのでした。

見た目は小さくても、
なにも感じられない大人よりよっぽど頼もしい。
そんなみんなといられることに感謝でいっぱいになる一日でした。◯

2019年1月23日水曜日

2018  11月テーマの日

11月のテーマは、
最近の寺子屋の男の子たちをみて気になっていて、このテーマに


”強と弱”


どこかみんな、強いことがいいこと
と思っているかんじがしたのです。


案の定、強い方がいい?と聞いたら
「いい!」と即答のHくん。


そこで2本の木を描いて、どっちが強いと思う?と聞いてみました。


太くて丈夫そうな幹の木

細くて柔らかい柳のほうな木


もちろん太い方をゆびさすみんな

「そうね、たとえばみんながこの2つの木にぶら下がるなら、
太い木の方が折れないかもしれない。
そういう重さにはこっちの木の方が強そうだよね。
でも、それが風だったらどう?
こないだの嵐で公園の木がたくさん折れた。あそこの公園なんてとっても太い木が折れてたね。でもそのまわりの柔らかくて細い木は折れなかった。
なにを持って強いのか、そして相性、があるんじゃないかな?と佳永さんは思うよ。」


そんな話をしたら、みんな「確かに!」というお顔。


そして金曜日のメンバーには
紙と書くもの(鉛筆やペン)で強さ弱さ
そして相性を体験してもらいました


まずは、シカクを書いて、その中で弱い力から強い力へと変化させ
グラデーションで埋めていくワーク。
これがバランス良く出来る子も入れば、強い力ばかりになってしまう子、
ムラがある子、、、それぞれみんな違う。それぞれの特性がでていました。


それから、相性のワーク
*固い(つよそうな)紙と、薄い(よわそうな)色鉛筆

*柔らかい(よわそうな)紙と濃い(つよそうな)ペン

ティッシュにマッキーでかくと、自分の力を弱くしないとやぶれちゃったり
机にうつってしまったり
固いボール紙にちからがいって薄い色鉛筆ではものたりなかったり、、、

書きにくい!とか、ぶーぶー文句をいっていました。笑

「相性って大事だね」とつぶやく子も。

みんな力や相性を体験して、
力がある=強い=いい!という方程式がすこし崩れたような一日でした^^