小出さんまずは、食う食われる(生態系、食物連鎖)の話をしてくれました。
それから、こんな質問を。
「そしたら、しぜんの中で強いものはなに?」
「動物!!」と即答するHくん。
「でも、植物は踏んでも生えてきたりするよ。」
「たしかに、、根っこは生きてて死んでなかったりするし。」
う〜ん、なにをもって強い弱いを判断するのか、難しいところ。
ということで、実際しぜんのなかで見つけた物を
強い/弱いに分けてみよう!といつもの記念館の公園へ!!
「たんぽぽの葉は踏まれるね。
でも踏んでもひらぺったくなって生き続けるよ。強いかな?弱いかな?」
「このふっとい、むかーしから生えてるヒマラヤ杉は強い?」
「色の濃いほうが強い?弱い?」
「ヤツデは?」
「松は?」
「う〜ん、、、、」
「山の上のやせた土にも生えれるよ」
「てことは、強い?」
というかんじでみつけるもの、強いか弱いか分けていってみました
「これ抜いてごらん」とゆびさしたのは雑草のような植物
男の子たちここぞとばかりに引っ張りました
「ん〜〜〜〜〜〜〜抜けない!!!!!!!」
「あはは、これはなかなか抜けないよ、力芝っていうんだ。」
「これは強い!!!!」
いろいろとみつけて考える中で、
例えば冬に咲く花は、寒さにはつよくても、暑さには弱いし、
視点をかえると、強いか弱いかってはっきりと断言出来ないということが
なんとなくわかってきました
そのなかでもむりやりした仕分け
強いとおもうもの
・ヒマラヤ杉
・色の濃い葉
・さざんか(冬には強い)
・ ジョロウグモ
・松
・くもの糸
・固さのあるもの
・どんぐり
・メタセコイヤ(大昔からあるから)
・力芝(抜けないから)
・タンポポの葉
・石
・土
・でこぼこのもの(?)
・夜(?!)
弱いと思うもの
・タンポポの種(軽くて小さいから。でも広がっていくという意味では強い)
・薄い色のもの(弱そうなイメージらしい)
・柔らかいもの(弱そうなイメージらしい)
・蛾
・つるつるしたもの(謎。笑)
・はごろも(虫の)
・人工のもの
なぜ蛾が弱いのか、とか全然論破出来てませんでしたが、
みんなのイメージみたい。でもすこし考えると、「いや、でもこういう意味では強いし、、、」と混乱。笑
総じて、弱いと思っていた植物や自然物、強いもの方が圧倒的に多かった。
弱い物の中に、”人工のもの”が入っているのが印象的でした。
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後日、こんな質問をしてみました。
『しぜんと人間、どっちが強いとおもう?』
そうきくと
「人間でしょ、自然を破壊もできるし。」
という意見が。
『佳永さんはしぜんだと思うよ。
そもそも人間という動物は、しぜんの中の一部だと思う。
でもね、それを忘れている人が多い気がする。
しぜんって、草や木だけではなくて、今ここのしたの土も、
このまちも、海も、山も国も地球そのものがしぜんでできてる。
人間は、そのなかの動物の一種類。
人間すごい、とか強いとか思っているのは大間違いな気がするよ。
かえさんは山登りをしたりするときに、自分の小ささを感じて、
そして一部だなあと感じて安心もする。
雪山にのぼるときなんて、人間一歩踏み外したら滑落してあっけなく死ぬ。
地震でも、その後の津波でも、
あっというまにたくさんの人の命が亡くなっていったよね。
海や山、この大地、地球のしぜんはそれくらい圧倒的な力。
規模が違う。
植物や海が出してくれる酸素がないと、私達はそもそも生きる事もできない。
それはそれは大きな力を持ってるんじゃないかな。
その中で生きるために、しぜんのことを知るって大切な事だと思うんだ。
だから、しぜんの日をやってるし、
しぜんのことをたくさーん知ってる小出さんってすごいな〜ってかえさんは思う。
里山文化のように共に生きることができるといいね。』
そんな話をみんなにすると、そうか、そうだね、という反応。
あらためてしぜんの日の魅力に気付いてくれたのかな?
人間が地球に住めなくなる前に、
そんな感覚が広がっていけばいいな。
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