◯■ まちの寺子屋 ▲△
2025年12月16日火曜日
2019 3月ゲストの日
寺子屋最後の、最後のゲストの日。
いつものように私の大好きな人であり、敬愛する方をお呼びしました♡
当時、東京都庭園美術館の学芸員(現在は東京都現代美術館)で、私に声をかけていただき、
2025〜6と共にラーンングプログラム『透明になるためのプラクティス』を作り上げてくださった八巻さんにゲストリーダーをお願いしました!
さてさて、3月のテーマ、好きと嫌い。
実はゲストの日が、一番最初にありました。なので、好きってなんだ?嫌いってなんだ?という話からはじまりました。
八巻さんがみんなに「みんな嫌いな食べ物ある?私の嫌いなもの当ててみて。」と問いかけを。
「きのこ!」とか「ピーマン!」とかまあいかにも誰かが(自分が?)嫌いそうな感じのものを羅列するみんな。
「実は私、これが嫌い」
と出したのは、、、
いちごでした。
みんなは「え〜?!」とびっくり。「うまそう、、」という声も聞こえてきます。
「みんな食べてみて。」と食べさせてくれて、一粒だけ残して嫌いな訳を話してくれました。
「いちごって誰もが好き、な感じするよね。赤くて可愛くて、甘酸っぱくてさあ。でもそういうとこがイケ好かなくて嫌だったんだよね(笑)。
あと個体によって味が当たり外れがありすぎるでしょ?なんかすんごいまずいのがあったりさ。あと、よーくみてみて、種から毛が生えてて気持ちわるい。。。」
この話を聞いたみんなは「わ、毛が生えてる、、ほんとだ、、」といちごに若干引き気味(笑)今までのいちごのイメージがガラガラと崩れ落ちていくのがみていてわかります。
私たちはこうやって先入観でものを見ていることが多いのかもしれません。違う視点をしると、またそのものが新しく感じます。(いちごってかなりワイルドだったんだ。。)
とこうしてさすがの八巻さん、みんなの心をわしづかみにして、良い意味でガツンとかましてくれて、いざワークへ。
実はコンセプトが記憶から飛んでしまったのですが、書きながらなんとなく思い出した感じで書いてみます(八巻さんごめんなさい〜)
八巻さんが用意してくれたのは、水に溶ける紙状の塗料。その色の中から、好きな色と嫌いな色を選びます。
ティッシュの上でそれを好きなように配置して、落ちないようにくしゃくしゃと丸めたりたたんだりして小さく小さくしていきます。
その時に、一人一人の好きなこと、嫌いなことを話を聞きながら。
そうして、小さなティッシュの塊に水を吹きかけます。
その小さな小さななんてことのないティッシュ、好き嫌いを放った自分の塊をゆっくり丁寧に破れないように開いていきます。
普段こんなに丁寧にティッシュを扱ったことがあるでしょうか。。
この時点で私が感じたのは、”ティッシュ=自分”なんだ、ということ。
(普段自分を丁寧に扱うことを私たちは忘れてしまっていますね)
丁寧に開きながら、嫌いな理由も丁寧に言葉にしていく。
体の動きと心の動きは連動していて、普段発散!!に走っていた金曜日のメンバーも一つ一つ紐解くように話始めます。
そうして話終わり
開いた途端、みんなから『きれい、、!』と声が上がりました。なんて美しいのでしょうか。
好きと嫌いの色の間に境界線がありません。
グラデーションのように染物のようになって、繋がって美しい模様になっている。
それぞれの色が寺子屋のメンバーそのもの。
私たちは、みんな好きも嫌いもその間も含んで私を形成している。
好きも嫌いも隔たりがないし、この色の模様が一つも同じものができないように
その好き嫌いに、それを持つ個人個人に、正解(普通)も不正解(普通ではない)も本当はないんじゃないかな。
当時小学生の娘さんを育てていた八巻さん。
メンバーの様子、寺子屋のコンセプトをしっかり聞き考慮してくれて、
そんなとても根源的で真理をつくワークを考えてくれた八巻さん。
大きな感謝と敬意を抱かずにはいられません。ありがとうございました!!
2025年12月11日木曜日
2019 3月 食の日
私の出産で、一度まちの寺子屋が終わる3月。
ずっと寺子屋のおやつを作ってくれていて、時々”食の日”のリーダーをやってくれたpukutto食堂のもえちゃん。
寺子屋にはなくてはならない人。最後の月、しかもテーマが好き嫌い、ということで締めくくりに食の日をお願いしました!
もえちゃんは色々な食材と餃子の皮を用意してくれて、「自分の嫌いな食材をお皿に取ってみて。それを使って餃子を作ってみよう」と、、!
楽しそう〜!!
嫌いなものを他の食材と組み合わせてみる、合いそうなもの、を考えてみます。
ピーマン、しいたけ、ししゃも、、苦手なようです、、さて何と組み合わせて、どうなるかな?
「もう一つ、好きなものだけを組みわせて、好きを詰め込んだ餃子も作ろう!」ともえちゃん。
ということで一人2つ作ります。
こんなのを、包んで、、
焼いて、、(音が美味しそうで、みんなワクワク)
食べてみる!!
「え、うまい。」とか「食べれるけど奥の方にしいたけがいる、、。」「好きなものだらけにしたけど、合わない、、」「最高にうまい!」とか
ワイワイ言いながら、好きと嫌いを行ったり来たり。
好きも嫌いも組み合わせで、味が変化することを体験したみんな。結構驚いていました*
好き嫌いって案外思い込みで、視点や角度を変えると受け入れられることがあるのだと思います。それを体感させてくれるワークでした*
と、ここで終わりと思っていたら、もえちゃんが粋な計らいを考えてくれていて。涙
『かえさんが最高に喜ぶ餃子を2人1組で作って、一番好きなのを選んでもらおう!』と。。この時点で心で嬉し泣きな私。
みんながとても楽しそうに、真剣に、そして柔らかい表情で、「かえさんこれ好きだよ」と話しながら作ってくれていて、
その光景を見ながら心がじんわりじんわりあったかくなって、食べる前から最高に美味しかったし、みんなのことが愛おしくてたまらなくなりました。
料理のおおよそは想いだし、愛なんだなと。
3チームの3つの餃子。♡♡♡です。
いつもギャーギャーしてるみんなも、このときはちょっと照れ臭そうに、何が入っているか説明してくれたりして渡してくれました、、♡
(可愛すぎて君らごと食べてしまうぞ、、。笑)
3種類ともどれも想いがこもってて、味も本当に美味しくて、嬉しくて、人生の中で一番美味しい餃子たちでした。
「どれが一番?!」って聞かれたけど、やっぱり
「全部一番!」になりました♡
寺子屋のみんなありがとう。
このワークを考えてくれたもえちゃん、ありがとう。
愛をたくさん受けとった食の日でした、、、♡(書きながらまた泣いてる)
2025年12月8日月曜日
2019 3月ノーリーダーの日
3月のノーリーダーの日。
好と嫌の3月。
好きなことをしよう!(ノーリーダーの日はいつもだけど)と問いかけると
秘密基地を作りたい!とみんな♫
色々な材料を持っていざ出発!
私はこの時臨月だったので、お腹がパンパン。
坂だらけの横浜の地を寺子屋のみんなと大いに遊んでいたのですが
この日、みんなが秘密基地作りに選んだのは、公園のはじの急斜面、、、。
「かえさん、ロープ持ってきて!!」
と坂の上から、坂の下の私に声をかけるみなさま。。
「こんな元気な妊婦、私くらいだからね!笑」なんて言いながら、急斜面を登って斜めの秘密基地作りをしました。
この時、みんなは心の中できっと『かえさんとの時間がもうすぐ終わる』準備をしていたのだと思います。
寺子屋は間違いなく、みんなの心の拠り所になっていたと思うし、私の心の拠り所にもなっていた。
何組の誰、とか、●●さんの家の子、ではなくどこにも属さない一人の人としていられる場所になっていました。
今思い返すと、この日の秘密基地作りは、
みんなが寺子屋、私との時間をしまっておくための、”心の秘密基地”を作ったんだなあと感じます。
どんなにお腹が大きくても、いつものように遊んでくれるみんな。
それが大きなみんなからの愛だったし、変わらない信頼だったのだと。
6年も経った今書きながら涙が流れていますが、本当にみんなからたくさんのものを受け取りました。
出会ってくれて、ありがとう。
ずっとみんなを近くに想っているよ。
2025年12月5日金曜日
2019 3月しぜんの日
3月の自然の日。
小出さんは好と嫌のテーマで、春の味覚でワークを考えてくれました^^
春の味覚は好き嫌い?ということで芽吹きを観察しながら、収穫しに!
みつまたが綺麗に咲いています。もうみんなみつまたがなにになるか覚えていました!
(和紙の材料です)
野草をつみ、春を感じながら、いつもよりちょっと遠くへ。
頑張って歩いたら、ありましたありました!つくし!
最近はなかなか見なくなりましたね。
その他、カラスノエンドウやノビルなどを摘んだら、ひとあそび!
寺子屋に戻って野草を鍋で茹で、よもぎ餅を作り、春を味わってみました。
これは好き!と人気だったのが醤油をかけたつくしと、大根の仲間の野草(ハマダイコンだったかな?)。
確かに食べやすくて、大根の味がします。
カラスノエンドウは、、、嫌いでもないけど、なんでこれたべるの?という感じ(笑)
お団子作りみんなでコネコネ楽しかったなあ、、!
よもぎ餅は、あんこをつけて、そりゃあみんな大好きでした^^!!
自分たちで摘んで作ったからなおさらだね。
少し苦い春のエネルギーが、冬に貯めた毒素を出してくれるのですよね。
自然のサイクルってすごいなあ、、、。
普段は嫌いな苦味を取り入れて、健やかになったみんなでした*
2025年12月4日木曜日
2019 3月 空間の日
好と嫌の空間の日。
サチエさんがリーダーで、空間の中の好き嫌いを明確にしていくワークをやりました!
狭いところは、意外と好きだったり、、、
みんなそれぞれに好みがあります
好きな場所はなぜ好きなのか?
嫌な場所はなぜ嫌なのか?
理由も深掘りしていき、自分を知っていく作業。
他の子が好きな場所は自分が嫌いだったりした時に、他の子の話を聞いて、あ、意外といいかもと反応が変わってたりします。
多視点を得て、新たな感覚をつかんでいるみんな。
寺子屋の空間じゃない空間でもやってみようということで、我が家へ行くことに!
散歩しながら着いた小さなマンションの一室。それぞれに好きな場所を探します。
洋間と和室があるマンションなのですが、
大多数の子が和室の一箇所を選んでいてびっくり。
「安心する」とみんな。
確かに、い草という自然物に肌が触れ合えるもんね。
日本に生まれたみんなの中にはやはり日本の文化が安心感があるようでした。
好き=安心という方程式も見えてきたような空間の日でした!
2025年11月28日金曜日
2019 3月からだの日
ずっと3月を書いていないまま、もう6年も経ってしまう、、。誰もみていないと思うけど、自分の記録のためにも投稿します。
ーーーー
2018年度、対義語のテーマの年。
3月のテーマは「好と嫌」
テーマを話して、好きってなに?嫌いってなに?と話をして身体の時間につなげます。
好きな動きと嫌いな動き。
みんな走るのが好き。早く動くのも好き。(写真がブレてる)
嫌いなのは止まっていること。が多かったかな。
みんな寝転んでグダグダしてみたら「嫌いじゃないかも」と言っていたり。
好き嫌いは人によって視点によって全然違うから、
友達の好きを真似してみる。
一人の好きが広がっていくように多面鏡のような配置で真似っこしあったりもしました。
好きと嫌い、とても身近な対義語。
意外とその間はびっくりするくらい早く簡単に埋まったり転換されたりします。
この3月にみんなの中でどんな変革が起こったでしょうか^^
2022年3月18日金曜日
2019 2ゲストの日
『大と小』
最後のゲストの日。
(身体が)小さい人たちとの寺子屋の時間に、(魂が)大きい人に来てもらいたいと
すぐにこのかたを思い浮かべました。
私の中で、人としての存在がとっても大きくて遥かなる大地、海、空のような人
小川純子さん
彼女は映像ディレクター、こどもチャレンジやNHKの朝ドラのお仕事なんかでご一緒させてもらっていました。
出会った時から、存在の、魂の美しい大きい人と感じてすぐに大好きになりました。
純子さんは旅人でもあり、いろんな民族に出会い、お祭りに参加したりもしてきたそうです。
そんな自己紹介をしてもらってから
寺子屋で、大と小をテーマにワークをお願いしましたら、こんなことをやってくれました。
『カナダのクリー族という部族の儀式をやってみよう。』と純子さん
円になって、座ります。
鳥の羽を持っている人がお話をする、持っていない人はお話を聞く。
順番に羽をまわして話をしていく、フェザートークです。
『みんなが一番大きい、と思うものって何か話をしてみて』
もう産前の数年前のことで記憶が飛んでしまっててここに書けないのが勿体無い、、、のですが、
『宇宙』『地球』と話てる子がいたかな
その中でもはっきり覚えているのが、
『赤ちゃん』と答えたHくん
彼は3人兄弟の長男で、下のこ2人の誕生に立ち会ってる。
普段はやんちゃで、下のこたちにもいたずらしてるけど、この時真剣な顔で、ボソっと『赤ちゃん』
と言ったんです。
彼は、虫が大好き。
命、というものにいつも向き合っていたのかもしれません。
下の子たちの誕生を通して、命の重さ、ただ存在することを認め合える神々しい赤ちゃんという存在を大きなものとして捉えていたのかもしれません。
私もサチエさんも、なんだか感動してしまったのでした。
セージを貝殻で焚いてくれて、一人一人、お清めもしてもらって。
無条件に存在することを肯定してくれるような純子さん。
そんな純子さんの存在の大きさをワークを通してみんなも感じてたようで、みんなすごく穏やかな顔をしていました。
地球のお母さんみたいな人。
ありがとう、純子さん。
自分が何を言ったのかも忘れてしまってるけれど(オーロラの話したかなあ、、)、Hくんのこの言葉は今も新鮮に思い出せます。
たくさん時を共に重ねたからこそできた深い深い子どもたちとの時間の中には、そんな瞬間が、たくさんあった。
まちの寺子屋、なんて愛おしい場だったんだろう、と今しみじみと感じています。
続きは、また!
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