今日は「造形の日」。
ゲストリーダーは美術家の大小島真木さん。
まちのアトリエで今日のテーマを聞くところからスタート。
「森に棲んでいる生き物になりきって手紙を書こう!」
今月のテーマは「ものがたり」です。
生き物の気持ちを感じて、手紙を書くためには
その生き物たちの世界や感情を映し出す「ものがたり」を立ち上げないと
なかなか生き物にはなりきれない。
みんなどんな生き物になって、
どんなことを手紙に書くのでしょう?
***
まずは、森に棲んでいる生き物をあげてみよう。
「クマ!」「カブトムシ」「シカ」
「オオカミかな」
「日本では絶滅しちゃったけど世界にはいるね」
「さる」「ふくろう」「タカ!」
「元素!」
「ふーむ、万物の根源的な要素ってことで元素も一種の生き物か・・・?」
「かたつむり」「とかげ」「へび」「ちょうちょ」
「ホタルイカ」
「たしかに海にも海藻や珊瑚の森がある。ホタルイカもオッケーだよ」
「ねこ~」
「イリオモテヤマネコはたしかに森に棲んでるね」
「そうだよ!レアなネコだよ」
「キツネ」「りす」「いたち」・・・
次はあげた生き物たちの中から、なりきってみたい生き物を選んでみる。
さて、みんなが選んだのは・・・
クマ!
ネコ!
オオカミ!(一番気持ちがわかりそうだから、という理由で。すごい!)
ホタルイカ・・・じゃなくて、やっぱデンキウナギ!
コブラ!
真木さんはキツネを選んだ。
みんな白い紙に選んだ生き物たちを描いていく。
紙に動物の絵を描けたら、大倉山公園に出発~!
***
緑生い茂る大倉山公園に到着。
すでにネコになりきって階段を登っている子がいます。
記念館前の広場で真木さん、
「みんなが選んだ森の生き物たちは、どんなものを食べるの?」
「どんな場所が好きなんだろう?自分の居場所を探してみて!」
みんなあちこちに散らばっていく。
木の上、ベンチの上、茂みの中。
生き物たちはいろんなところにいる様子。
真木さんが色えんぴつ、水彩えんぴつ、筆と水を用意してくれた。水彩えんぴつの使い方も教えてもらい、絵と文章で彩られた手紙を、みんな思い思いに書いていく。
***
ネコ
「おかえり(にゃー)」
(出張に行ってるおかあさんに)
オオカミ
「今からここは、私のなわばりだから、おいしい食べ物をもっていないとそっちを食べてやる」
コブラ
「ママすきだよ。ぼくコブラ。しげみにすんでいる。むしもすき」
クマ
「ぼくはシイ(の実)やシャケをたべます」
デンキウナギ
「ぼくはいつもはつでんしてるけど人にえいきょうをあたえてごめんなさい」
***
絵の具でぬれた手紙を乾かして、封筒に入れて、
宛先を書いたらおしまい!
人間のお母さんやお父さんに宛てた、人間ではない生き物たちからの手紙。
宛名を書くときはみんな人間に戻ったかな・・・
と思ったら、
終わっても(むしろ終わってからの方が)生き物たちは大騒ぎ!
木に登り、オオカミは遠吠え。
高いところまで木登りして樹液がべったりのクマ。
走りまわって、シャーと怒っているネコ。
キツネ(真木さん)に威嚇。
地面をのたうちまわるコブラ。油断していると襲ってくる。
逃げ惑う真木さん。「ぎゃー噛まれた~!」
そして、見逃せない世紀の対決!!
『デンキウナギ対コブラ』
戦いやいかに・・・笑
***
なかなか生き物がのりうつって遊びが終わらないみんなに、
「3回くるっとまわると人間に戻るよー」と言ったら
みんなクルクル回ったけれど、またすぐに反対周りにくるくる回ってしまう。
人間になったり、動物や海の生き物になったり、行ったり来たり。
自由自在に変化する一日でした。
※追記:コブラのお母さんより。
「翌朝起きたら、まだコブラでした。。。」
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